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南空知玉葱出荷グループ(北海道 空知)

南空知玉葱出荷グループの皆さん

代表 坂野 俊一(さかの としかず)
所在地 岩見沢市、栗山町、長沼町(空知管内)
栽培品目 玉葱
栽培面積 約220ha(内 特別栽培82ha)
メンバー数 32名

産地の概要

 私たち南空知玉葱出荷グループは、南空知地区の”こだわりを持った”玉葱生産者が集まったグループです。

 南空知地区は、夕張川の肥沃な沖積土に恵まれ、北見地方・富良野に並んで玉葱の収穫量が多く、本州からの引き合いが強い産地です。
  
そのような状況の中で、私たちは「自分たちの作ったものがどのように消費者に届き、どのような評価を受けているのか肌で感じ取りたい」「できるだけ地元の人に食べてもらいたい」という思いのもと、農協や市場を介さずに、消費者の方々へ直接販売する方法をとっています。また、化学肥料や農薬も減らす努力をしています。化学肥料と農薬の使用回数を当地比5割以上
減の「特別栽培」を行うメンバーも年々増えており、このような取り組みが認められて、
複数のお取引先様より、産直産地に指定していただいております。

玉葱収穫作業

たまねぎ栽培で工夫していること①

「健苗」つくりへのこだわり
 南空知玉葱出荷グループでは、病気になりにくい、健康な苗=「健苗」つくりに力を入れています。健苗を育てるための取り組みの一つに、3段階での土作りがあります。
まず、「育苗ポット」(種を入れる穴の空いたトレイ状のもの)の土の管理。次に、ハウスに定植する際の、ハウス内の土の管理。そして圃場の土の管理があります。 
 玉葱が病気に感染する経路には、種・苗・土があります。 病気を防ぐための対策の1つに、健康な土作りが欠かせないのです。

土壌管理の徹底
 まず1つに、透排水の改善への注意があります。近年では集中的に降水量の多い雨が降ることが増え、排水不良による水あたりが起こることがあります。その対策として、排水管(明渠、暗渠)を徐々に導入し、被害を防いでいます。

玉葱の育苗

たまねぎ栽培で工夫していること②

肥料へのこだわり
 土壌の病害の発生を防ぎ、軽減する対策として、肥料の工夫があります。
 1つに、硝酸体窒素を減らすための工夫。
 化学肥料を投入する際には、硝酸体窒素の代わりとした、尿素体窒素の成分を含んだ肥料を使用したり、なたね粕や米粕、鶏糞などの有機肥料を投入します。
 また、肥料は年に2回、圃場に移植する前の春の時期と、収穫後の秋の時期に投入されます。(これは北海道のみで行われていることです)
 秋には、上述の有機肥料や、土壌菌をなくすための「緑肥」(えん麦、ひまわりなど)をまいています。

農薬の工夫
 農薬を使用する回数やタイミングも、グループで工夫 していることの一つです。
 しっかりとした根拠を元にすることで、農薬の適切な時期と回数の削減が可能になります。

 殺菌剤には、起こりうる病気を防ぐために使用する「予防剤」と、病気が発生した際に進行をとめる「治療剤」としての役割があります。 このうち、その年の気候条件などから、起こりうる病気を予測した上での初期の防除=予防剤の適切な使用が、結果的に使用回数を抑えられるという効果があります。

 また、殺虫剤も、「発生予察」などによる予測をもとに、使用するタイミングに気をつけています。 
※発生予察とは・・・ネギアザミウマなどの虫が、トラップにかかる虫の数から、どの位発生するかを予測するものです。大量発生が予測される場合には、普及所が警報を出すなどして、注意をよびかけます。

緑肥のひまわり

昔ながらの味も残しています

南空知地区の玉葱栽培の歴史は古く、100年以上も前から始まりました。夕張川の
肥沃な沖積土によって、美味しい玉葱ができるのです。ここでは、在来種(空知黄)の
黄玉の種子栽培も行っています。

種子栽培は、すべて手作業で手間のかかる仕事ではありますが、貯蔵性に優れた
F1品種(一代限りのかけ合わせた品種)が主流な中において、昔ながらの味を残して
いきたいという思いから、種子栽培に取り組みました。甘味があって、辛味とのバランスも
良いのが特徴です。

在来種黄玉ねぎの種取用“母球”