
美瑛馬鈴薯出荷グループの大西幹奈子さんより
馬鈴薯のレポートを送っていただきました。
7月小麦の収穫が始まってから、
ビートの収穫が終わるまでは
休む暇なく忙しい日々でしたが、
ようやくビートの収穫も終わり
落ち着いてきたそうです。
北海道のじゃがいもといえば大きな機械で収穫するイメージがあると思いますが、
美瑛では、馬鈴薯の時期は新じゃがの7月下旬に始まり、8月、9月と
ジャガイモの状態が変わるので
3つの収穫方法を使い分けています。
大西さんが作業中に、撮りためてくれていた写真と一緒にその収穫作業をご紹介いただきます。
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今年は欲しい時には雨は降らず干ばつ気味で・・・お芋の成長も心配しましたが、
収穫時期には順調に成長し、今年も美味しいお芋が収穫できました。
みなさん、実は収穫時期によってジャガイモの拾い方も変わっているのはご存じでしたか?
そこで大西家の収穫作業をご紹介しますのでご覧ください~
①【7月末】大西家収穫開始!!

はじ堀りをして機械が入りやすいようにします。
これは
手作業!!
収穫初めは、
まだ芋の皮がむけやすいので、
鍬を使って芋を掘り出し、手拾いします。

↑緑のかごには規格品の大きさのお芋、
赤いかごには規格外品や緑化したお芋等、
だいたい拾い分けて
プラスティックコンテナにそーっとあけて収穫です。
はじの準備が出来上るといよいよ機械作業開始!!
チョッパーで茎葉処理をして、まずは
「にんじゃ」という名前の機械で芋拾いです。
▼トラクターの後ろについてるのが掘り取り機「にんじゃ」!

機械に上がってきたお芋を
優しくコンテナに入れていきます。
夏休み期間中は、子供たちも時々お手伝いしてくれました。
②【8月中旬~】お芋の成長を確認し、チョッパーで茎葉処理をしていまいます。
2週間ほどしてからは、今度は
デガーという名前の機械で芋を掘り出し、
ピッカーという名前の機械で収穫開始!!
▼デガーで掘り起こしてます

▼これがピッカー
お芋の皮がむけずらくなっているので、
フレコンバックという大きな袋にお芋は収穫!!
茎や土などを取り除き、
お芋がごろごろ袋に入っていきます。

いよいよ
③【芋収穫終盤(9月上旬)】になると、
ピッカーではじ堀りをして、大きな
ポテトハーベスター「TOP1」の出動です!!

芋がドンドン堀上がり、コンベアーに流れてきてタンクに入っていきます。
土や茎はほとんど機械の中で処理してくれるので、
多少一緒に上がってきたものを取り除く作業をします。

この収穫機には小玉取りもあるので、ある程度の規格外は
自動的に小玉タンクに落ちていきます。
人間は機械操作と、機械で取り除けないもの(緑化や腐れ等)を、
目で確認して処理していきます。

タンクに入ったものは、フレコンバックに入れ替えます。
▼フレコンバックに入った男爵薯

機械作業は天気が続くと、バタバタと順調に進みます!!
このような流れで芋の収穫も今年は9月26日に終了できました。
(出荷はまだ続きます。)
茎が青いうちは芋の皮も柔いのでむけやすいのですが、
茎が枯れてカリカリになっていくと芋の皮もかたく強くなって扱いやすくなっていきます。
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大西さんありがとうございました!
ジャガイモの収穫だけでもいろいろな機械が出てきましたね。
次回は、収穫されたジャガイモの『番外編』を紹介していただきます。