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たまねぎ(收穫中)、南瓜(収穫直前)

新得町の南瓜生産者タスクファームでは收穫作業に向けた準備が進められています。

今年の播種は例年通りの5/23より開始。機械を使わず全て手作業で行われました。

播種から約1ヶ月間は安定した気候により順調な生育をしていましたが、

花時期を迎える7月中旬より、雨続きの天候となってしまいました。

▼ 新得町 南瓜 花時期(7月中旬)の降雨量

この時期はハチによる受粉時期ですが、今年は天候が悪くハチの活動が少ないため着果が少ない年となってしまいました。

その後は肥大に影響する大切な時期ですが、ここでも雨が続いており特に8/16には記録的な豪雨145mmを観測。

この日の一日の降雨量は8月一ヶ月平均の70%に相当する量です。

▼ 新得町 南瓜 肥大時期(8月)の降雨量

肥大期の極端な雨により南瓜が水分を多く含んでしまうため、その後の貯蔵性も悪くなってしまいます。

冬至向けの貯蔵品種(蔵の匠)を多く作付しているタスクファームでは、

収穫後は例年よりもしっかりとした風乾をすることで、貯蔵中の腐敗を防ぎ

冬至にも品質の良い南瓜を届けたいと話してくれました。

今年の作付は9.3ha。降雨の影響で平年の8割くらいの約100tの出荷を見込んでいます。

▼ 生産者のタスクファーム(藤田匡さん)

➖➖➖➖➖➖たまねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

収穫作業のピークを迎えている玉ねぎですが、連日の雨で悪戦苦闘の日々です。

機械收穫を行う玉ねぎにとっては、雨が続いてしまうと收穫作業が行えません。

そればかりか、雨に当たる度に品質が悪くなってしまいます。

▼ たまねぎ收穫圃場の様子          (8/24 北見市)

この日は久々の晴天となりました。

収穫後のスチールコンテナにはオレンジのカバーを掛けて、雨が入らないようにしています。

主力生産地のオホーツク方面では、5月、6月には干ばつによって悩まされましたが、

7月以降に十分な水分があり肥大の方はとても良好。L大、2Lサイズの収穫量も多くなっています。

しかし、玉ねぎ自体が多くの水分を吸ってしまっているため貯蔵性が悪く、外皮が少し黒ずんでいるものも多く収穫されています。

▼収穫前の肥大の様子         (8/26 撮影 小清水町)

收穫量は全体の半分弱。少しでも良い品質で収穫しようと、生産者がフル稼働で收穫する日々はまだまだ続きそうです。

▼ 北海道産玉ねぎ  各生産地域の状況

收穫期に入り北海道全域で降雨量が多くなっています。

どの地域でも貯蔵性の悪さや腐敗の発生。外皮の黒ずみが多くなっています。

投稿者:itoshin