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猛暑の果菜類への影響
お伝えしたいことが多く、本日2本目のブログです!
1本目では今までのブログではご紹介していなかった色鮮やかなあの野菜をご紹介しています!
ぜひ見てみてくださいね。
さて、猛暑の影響は各地で起きていますが、
果菜類は特に上川地区が影響を大きく受けています。
【ブロッコリー】
まずは、富良野の産地の様子です。
▼7.23 ブロッコリー 撮影
本当は丸く成長する花蕾がボコボコといびつになり、着色も不均一になってしまっています。
不整形花蕾というもので、花蕾の肥大期に高温にあたったことで
花房の生長のつりあいが取れなくなり発生すると考えられる高温障害が
ところどころ発生しています。
また、ブロッコリーは長い期間出荷するために時期をずらして随時、定植を行っているのですが、
先日定植したものも、高温と干ばつで葉が枯れてしまいました…▼
土も水気が全くなく、カラカラです。
▼美瑛の産地の様子
こちらも高温と干ばつの影響で葉が枯れて黄色くなってしまっています。
実はこちらは7月の初めに撮影した写真なのですが、
その後の現在どうなっているかというと…
▼表をご覧ください。
こちらは美瑛の7月の合計降水量と最高気温です。
13日からずっと30℃越えの気温が続いている上に、雨も一度しか降っておりません…。
上記の写真の状況よりも更に悪化し、一度降った25日の雨にも期待しましたが、少しの雨だったため恵みの雨とはならず…。
他、主要産地の十勝も、上川方面ほどではないですが、
雨が少なく高温のため同じような影響を受けている圃場があります。
ブロッコリーも中々苦しい状況です。
続いて、
【とうもろこし】の状況をお伝えします。
▼7.23 8月6日頃収穫予定のとうもろこしの圃場です
播種時期は天候に恵まれ順調に作業が進み、5月は低温ではあったものの順調に生育、
しかし6月中旬から降雨が無く干ばつとなっています。
草丈に関しては干ばつの中生育した割には平年とほぼ変わらない高さまで成長しており、
実は7月上旬時には生育は順調、豊作傾向と言われていたのですが、
やはり先日お伝えした7月15日以降からの高温の影響を根や葉に受けています。
▼高温の影響で葉が焼けて枯れてしまっています。
土も乾燥してひび割れています。
←の写真をみてわかるように、
とうもろこし自体が細いのです。
また、とうもろこしは熟すと絹糸といわれるひげの色が変わるのですが、
十分な大きさになっていないにも関わらず、
暑さの影響ですでに色が変わってきています。
とうもろこしの生育適温は22~30℃前後といわれており、
35℃以上だと先端不稔などの障害が発生するといわれています。
今後の天候次第でまた状況が変わる可能性もありますが、
ブロッコリー同様、このまま降雨がなければ8月中旬以降出荷分の生育も厳しいものになることが予想されます。
また追ってご報告いたします。
投稿者:tomo