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佐賀のもっちりレンコン!

皆さん、レンコンといえば、秋冬のイメージがありますよね。
こちらの九州・佐賀の【ひぜん産直の会 百武さん】では、実は7月下旬よりレンコンの収穫をスタートしています。

▼8.5 レンコン圃場撮影 青空によく映える、綺麗な白い花が咲いています!

こちらは蓮の花です。
私たちが普段食べているのは、こちら蓮の花の地下茎の部分で、
それを「レンコン」といいます。

▼れんこんの田んぼの中での様子(イメージ図)

植物が育つためには酸素が必要ですが、ハスの根は水中の土に這っているため水の中では
そのままでは空気が取り込むことができません。

そのため、光合成によって葉で作られた酸素や養分を
葉柄の中を通り根まで届けるためにレンコン(地下茎)に穴が空いているんです!

そのため、レンコンの生育中に台風がきて茎が折れてしまうと、栄養が届かなくなったり、
そこから水が入りレンコンが腐ってしまう恐れがあるのです。

さて、百武さんでは3月10日からレンコンの播種を開始し、その後天候に恵まれたことで、
8/5段階では茎葉が大きくしっかりしているので豊作傾向にあります♪

ブログの最初に書きましたが、7月下旬より収穫をスタートしており、
9月上旬より本格的な収穫を開始する予定です。

佐賀では8/11から大雨に見舞われましたが、こちらの影響はレンコンの圃場に関しては
元々レンコンは水中にあるためそこまで大きいものではなさそうです。
このまま順調にいくことを祈るばかりですね!

▼8.5撮影 百武さんのレンコンの収穫の様子です(動画)

生産者の方はこの道何十年のプロのため、スッと収穫しているように見えますが、
レンコンの収穫って実はものすごく重労働なんです!!

以前、エプロン社員も収穫作業を体験しましたが、「本当にきつかった!」と話していました。

▼以前撮影したエプロン社員の収穫作業体験の様子です。

少しでも大変さが伝わりましたでしょうか?

【レンコンの収穫作業について】
※まず、前提としてれんこんは収穫せずに田んぼの中でおいておくことができるので、都度必要分ずつ収穫しています。

①レンコンの収穫作業は水圧を利用します。
収穫はポンプの水圧で泥を飛ばすため、強い水圧のホースを手で抑えながら持ったまま、
もう片方の手で手探りでレンコンを掘っていきます。

▼水圧機です

レンコンを掘り上げる際に途中でレンコンが折れてしまわないよう丁寧に扱う必要があります。
※作業中はただでえ身動きが取りづらい水の中に加え、水の中にある収穫するために機械でなぎ倒した葉がかなり邪魔に感じるそうです。

②収穫後、泥をある程度田んぼの中で洗って落とします。
写真では腰まで水に浸かっていてとっても深そうに見えますが、
実は水の中で膝をついて作業をしているのです。
実は水深は意外に浅く、膝くらいまでの深さしかないんですよ!

③収穫したレンコンを船に乗せ陸まで運びます。
一日の収穫量としてはおよそ船6回分(一船50~60キロ)!
エプロン社員が以前体験した際は、1船を満杯にするために半日かかったそうです…。

▼8.5撮影 収穫後のレンコン

今はまだ気温が高いため、5:00からなど気温の低い朝方だけの収穫作業ですが、今後気温が下がるにつれて日中の収穫作業も行っていく予定です。
もちろんその後冬にも収穫作業を行うので、冬になると寒さ冷たさでしびれるそうです。
更に厳しい作業になるんですね…。

***

そんな苦労をしながら収穫したレンコンは”絶品”と評判です!

きんぴらにしても、天ぷらにもしてもおいしい佐賀のもっちりレンコン♪
皆さまぜひご賞味くださいね!

***

以下、余談です。

 

←こちらは花が咲き終わり、真ん中の芯の部分が残ったものです。

←これを割ってみると…

←綺麗な緑色の種が見えました!

ベトナムではこちら蓮の種を食べるそうですよ。

ベトナムの国花は蓮(ハス)の花だそうで、確かにベトナムと言えばピンク色の蓮のイメージがありますよね。

←こちらの種を味見してみると…ほんのり甘く、ナッツのような味わいでした。
地域(国)によって食べる部分が違うのって面白いですね!

投稿者:tomo