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玉葱生育順調、ブロッコリー、ピーマンは生育早くも収穫開始

6月に入り北海道では気温が高めに推移しており、適度な降雨もあることから順調な生育と平年よりも早い生育状況が全般的に見られます。

気象庁の長期予報では日照と降雨量は平年と“同等”予想でありながら気温が“高い”とされており、さらなる生育の前進が予想されます。

生産者では夏の暑さが課題として、葉面散布や情報収集により対策を準備しています。

➖️➖️➖️➖️➖️北海道産玉ねぎ➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️

南空知玉葱出荷グループでは第21回となる総会が行われました。

コロナの影響により5年ぶりの開催となった総会には、岩見沢市、栗山町、長沼町より総勢23名の生産者による参加があり、未開催であった5年間でたくさんの世代交代が行われたため若い生産者の参加も多く、また後継者となる息子を連れての参加や、夫婦での参加も多く見られました。

▼ 総会の様子  参加者:23名

総会での議案とは別に、エプロンより現在のGAP情勢と農薬新剤情報、ロイヤルインダストリーズ社による高温時の難防除病害として“軟腐病”のメカニズムと対策の講義も行われました。

各地域より生産者が集まっているため、作況や栽培技術などの情報交換も盛んに行われ生産者にとっても有意義な時間となったとの声も聞けました。

▼ 北海道玉ねぎ  各産地の生育状況       《6.15時点》

                                ※エプロン産地巡回による調査

どの地域も生育は良好。特に7月中下旬から収穫を迎える極早生種は早くも肥大が始まっっている。中生以降はこれからの天候次第部分が多いが、高温多湿時に発生する軟腐病対策が重要となってきそうと多くの生産者が懸念しています。

南空知玉葱出荷グループ(2024年)

 生産者数:31名

 作付面積:約220ha(約12,000t生産予定)

  内特栽:約70ha(約3,500t生産予定)

  内JGAP生産者:4名(約50ha、2,500t生産予定)

しっかりと後継者も育ち、頼もしい南空知玉葱出荷グループでは、今年も7月中旬からの収穫開始を目指しています。

➖️➖️➖️➖️➖️北海道産ブロッコリー➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️

中富良野の匠ファームでは今年のブロッコリー収穫が目前に迫ってきています。

最初に作付している品種は“おはよう”で平均的に気温が高く、適度な降雨があることから順調な生育をしています。

特に花蕾の大きい物ですでに10cm前後まで成長しており、当初予定していたより3日程早く6/17より部分的な収穫がスタートしました。

本格的な收穫は6/19からより始まりますが、暑すぎない気温と適度な降雨によって、收穫開始から一気に收穫ピークを迎えることになります。

▼ 収穫直前のブロッコリー圃場

▼ ブロッコリーの生育状況(品種:おはよう)  花蕾5cm位     撮影:6/13

今年の匠ファームでは約180万玉(約66ha)の出荷を予定しており、特に8月中旬以降は課題となる猛暑対策を行ない安定的な出荷を目指します。

➖️➖️➖️➖️➖️北海道産ピーマン➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️

美瑛町の本山さんではハウスピーマンの收穫が6月10日より開始されました。

今年の定植は例年通りの4月18日より開始されましたが、定植直後よりハウス内を加温することで、その後の低温時期も順調に生育し、例年よりも7日程早い收穫スタートとなりました。

本山さんの栽培しているピーマンは化学肥料を北海道慣行基準の半分以下に抑えた特別栽培を行っており、過剰な肥料が含まれていないため、独特の苦みが少なく爽やかな甘味さえ感じるほどフルーティーなピーマンが出荷先から評判を得ています。

本山さん自身も大好きなピーマンをより美味しく栽培し食卓へお届けしたいと、想いを込めて栽培しています。

近隣の生産者でも同じ想いをもってピーマン栽培を新たに始める生産者仲間もでき、技術を共有し日々、切磋琢磨しています。

▼ 栽培しているハウスピーマン(美瑛町本山さん)    撮影:6/13

▼ 生産者の本山さんと従業員さん         撮影:6/13

多肥作物であるピーマンに対して特別栽培を行う上で、肥料だけではなく、温度コントロールや整枝技術が必要不可欠となります。

他産地への研修や視察を行ないながら、自身の技術を高めピーマン栽培3年目にして、今年は反当収量10tという高い目標を掲げています。

2024年の作付4反より10月中旬までに40tのピーマン出荷を目指しています。