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秋の到来、作物は概ね順調に生育

9月は上旬から中旬にかけて、日中の気温は高いものの、最低気温は20度を切る日が多く、夕方から夜にかけては肌寒さを感じるようになってきました。そんな中、北海道の野菜は概ね順調に生育しています。

➖️➖️➖️➖️玉ねぎ️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️

収穫作業が進み、十勝以外の産地ではほぼ収穫作業が終わり、貯蔵前の粗選作業が進んでいます。

▼オホーツク産地の収穫後の玉ねぎ(9/12撮影)

➖️➖️➖️➖️ごぼう➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️

根強いファンが多い和田農園のごぼうですが、9/9から収穫が開始しました。
▼わだのごぼう(9/13撮影)

今年は4月末からごぼうのは種が始まり、去年のような大雨もなく順調に生育しました。
作柄については収穫開始ではありますが、現段階では良好であり、サイズも太すぎず細すぎずのL~M中心です。
収穫は10月いっぱいまで続く予定です。

▼わだのごぼう(9/13撮影)

太物でもやわらかいのが特徴です。
糖度を計ってみたところ、新物で14度もありました。根菜類なのにも関わらず、果物並みの糖度です。

▼ごぼうの圃場にて和田さん親子(9/12撮影)

有機肥料を土作りにふんだんに使っているから、土が柔らかくなり、ごぼうがおいしくなるんですと、和田さん親子は話してくれました。また、和田農園では、「山のもの(有機肥料)」以外にも、他のごぼうの産地ではあまり使われていない「海のもの(海藻ぼかし、有機肥料)」を使っているのも特徴です。和田農園のごぼうのおいしさは、このような土作りに加え、化学肥料と農薬の使用も極力控え、毎年試行錯誤を行いごぼうに向き合い続ける和田農園の努力の賜物といえますね。

和田農園のごぼう作付け面積:35ha 総出荷数量(計画):約700t

続いて、同じくごぼうですが、こちらは美幌町の一戸さんの有機ごぼうです。
▼試し掘りした有機ごぼう(9/13撮影)

は種は5/19からで収穫開始は9月末~本格収穫は10月に入ってからなのでまだやや小さめですが、ここまでの成長は順調なので、今後の肥大に期待しています。

➖️➖️➖️➖️社内勉強会➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️

社員の知識の向上のため、定期的に行われている社内勉強会ですが、いつも講師をしていただくロイヤルインダストリーズ社の飯田社長に、今回は「貝化石」について教えていただきました。

▼社内勉強会の様子(9/2)

貝化石とは古代の海生貝類などが隆起・陸地化に伴って化石化し、地中に堆積したもので、粉砕して肥料にしたものです。
今回のピックアップされた北海道中頓別町の貝化石には、カルシュウム・鉄・ケイ素など69種類のミネラル成分を多く含み、土壌改良剤・飼料・肥料・化粧品・サプリメントなど活用の場面が広範囲に期待されているものです。

▼特殊肥料(肥料・土壌改良剤) 貝化石のサンプル

2mm~5mmの粒状です。
貝化石には土壌の団粒化を促進して通気性・透水性・保肥性を高める効果があります。土作りには欠かせない成分ですね。

➖️➖️➖️➖️米➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️

店頭で米が並んでおらず、「令和の米騒動」とも言われる状況の中、北海道米の生育状況についてですが、空知や上川では順調に収穫が進んでいます。

▼東川町 米の収穫風景(9/10)

高温の影響で作物の積算温度が上がり、通常は9月中旬から始まる収穫が、今年はやや早い9月上旬より始まっております。収量も良好の見込みで、例年より一週間ほど早い9月中旬から、新米が出回る予定です。