Blog
産地が見えるブログ
北海道産ブロッコリー残り一か月/愛媛産玉ねぎ生育状況
9月の北海道の天候としては一時的に寒気の影響を受けた日もありましたが、暖かい空気に覆われたため、気温は平年を上回りました。今後の気象庁の予報でも、10月も気温が高い見込みです。年々夏が長くなり秋が短くなっているように感じます。
➖️➖️➖️➖️ブロッコリー➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️
全道的には寒気の影響を受け、気温の低下により各地のブロッコリーの生育が鈍くなっている中、音更町の得地農場ではブロッコリーの収穫量が増加しています。
▼得地農場のブロッコリーの収穫作業(9/28撮影)
今年は例年よりも除草に力を入れたことで、ブロッコリーに栄養がしっかり行きわたり、収穫量が予想以上に増えました。南瓜の収穫作業とも重なっており、作業が中々追いつかない程です。
この日収穫されたブロッコリーは20玉サイズ中心と大きめですが今後は通常の24玉サイズとなっていく見込みで、気温が低いことから品質も良く、出荷時の氷詰めもしっかり行い品質の確保にも努めています。得地農場では10月いっぱいまでブロッコリーの出荷が予定されており、残り面積は15haで約40万玉の出荷を予定しています。
➖️➖️➖️➖️玉ねぎ➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️
北海道産玉ねぎの収穫が9月末頃にほぼ終了しました。例年は10月10日頃まで収穫が続きますが、今年の生育は早く進んだため、早めに切りあがりました。
中生:L大中心で平年並みの収量。品質良好。
晩生:L中心の見込み。品質良好。
晩生の収量については今のところ平年並みを見込んではいますが、気温が高く肥大前に倒伏した地域や、干ばつの影響を受けたことで中々肥大が進まなかった地域もあり産地によって非常にばらつきがあり、平年以下の収量になる可能性もあります。
今年の玉ねぎの品質としては、根切時に晴天が続いたこともあり昨年のような黒じみや日焼けはなくとても良好です。
今後の作業として粗選別が完了した鉄コン原料を全て倉庫内に貯蔵する蔵入れ作業を10月中旬に予定しています。
そんな中、玉ねぎ生産者交流会で北海道に来てくれた愛媛のたいよう農園(https://www.apron-co.jp/blog/4122/)では4月末からの玉ねぎ出荷に向けて玉ねぎの育苗中です。
愛媛県のたいよう農園は、エプロンを通して「おひさま玉ねぎ」としてオリジナル玉ねぎを出荷しています。
▼たいよう農園 玉ねぎの育苗ハウス(9/24撮影)
ハウスは全4棟で玉ねぎの育苗を行っています。
▼ハウスにて育苗中の玉ねぎ(9/24撮影)
9月から翌年2月まで、玉ねぎの育苗がロングスパンで行われ、様々な品種(レクスター、ボルト、アドバンス、アンサー、ターザン)が順番に育てられています。
具体的には、9月6日から育苗が始まり、約55~60日間で11月1日から最初の定植が行われ、その後、年明け定植分の育苗が11月1日から始まり、約90日後の2月1日に定植が予定されています。
▼育苗中のみずやりの様子(たいよう農園より提供)
たいよう農園は、玉ねぎの出荷を強化するために選果施設を増設し、湿度対策のための大規模な風乾施設の準備も進めています。この風乾施設の導入には、以前視察した大牧農場の風乾設備も参考にしています。
玉ねぎの出荷期間は4月末から8月いっぱいまで計画されており、特に供給が少なくなる6月から7月中旬にかけても品質を保った玉ねぎの安定供給が期待されています。
玉ねぎの出荷計画数は年間約5000トンですが、育苗ハウスの増設により、今後10000トンの生産を目指しているとのことです。また、たいよう農園では、養豚からの堆肥を作物の栽培に利用するなど、環境への配慮も大切にし、循環型農業にも取り組んでいます。このような努力により、期待が寄せられる生産者として成長をし続けています!
➖️➖️➖️➖️馬鈴薯➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️
JA十勝池田町では馬鈴薯の収穫が8月から9月いっぱいにかけて行われ、現在は馬鈴薯の選果作業が最盛期を迎えています。
▼JA十勝池田町 男爵芋の機械選別から箱詰め作業の様子 (9/18撮影)
男爵芋は平年作並み見込み、メークインは干ばつの影響を強く受け、Mサイズの比率が例年より高く、収量も平年を下回ることが予想されます。
▼粗選後、冷蔵庫にて貯蔵中の馬鈴薯(9/18撮影)
▼貯蔵中のインカのめざめ(9/18撮影)
インカのめざめも、玉サイズはM中心のやや小玉傾向です。
インカのめざめは年明出荷がメインとなりますので、今後も品質状況の確認を行っていきま
➖️➖️➖️➖️交流会➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️
9/26、コープしが様より職員や理事の方6名が、コープきんき様の産直産地の大牧農場へ2日間にわたって研修にお越しくださいました。
▼ホッカイコガネの圃場にて生産者より収穫方法や生育状況などを説明させていただきました
▼実際にハーベスターに乗り収穫(粗選別)体験
石が多い圃場だったため、取り除くのに非常に苦戦した、とのご感想でした。
2日目は大牧農場の施設見学でした。
▼大牧農場の馬鈴薯の貯蔵倉庫
▼馬鈴薯の選別の様子
2日間を通してホッカイコガネの収穫から出荷までの作業のほとんどをご紹介することができ、「ホッカイコガネの生産に、多くの方々の努力とこだわりが込められていることを学び、現地訪問と収穫体験を通じて、温かい人柄にも触れ、参加者全員が喜び、大牧農場様への愛着が深まりました。」との嬉しいご感想をいただきました。今後も生産者が一生懸命作った作物をお届けできるように、弊社も真摯に努めていきます。遠方よりお越しくださり、誠にありがとうございました。
※エプロン10月産地情報発信はこちら(A4版)▼
https://www.apron-co.jp/wp-content/uploads/2024/10/10月産地情報2024年.pdf