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産地が見えるブログ
玉葱の蔵入れ/北海道産ブロッコリー・ピーマン終了
10月中旬を過ぎてから最低気温が氷点下になる日も増え、各地域で初霜・初雪が観測されております。北海道では霜の訪れと共に本年の收穫を終了となる作物も多く、収穫後は早くも来年の準備に取り掛かっています。
➖➖➖➖➖北海道産 玉ねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
毎年秋の恒例作業の玉ねぎの「蔵入れ」が10月中旬から始まり、現在ピークを迎えています。
北海道では、冬になると雪が降り、寒さで地面や物が凍結します。そのため、屋外で保管していた原料が雪や凍結による品質の劣化を防ぐために、これらの原料を倉庫に移動させる作業が行われます。この作業を「蔵入れ」と呼びます。
▼蔵入れ後の玉ねぎ(10/30撮影)
貯蔵する品種は北もみじ2000とオホーツク222。
蔵入れを行う際には、ただ単に空いているスペースに次々と原料を積み重ねるのではなく、品質やサイズにばらつきが出ないよう、きちんと現物の状態を確認しながら倉庫に貯蔵していきます。
こうすることで、出荷する際の取り出しもスムーズになり、品質管理もしやすくなります。
11月以降も随時、選別作業を行い翌年5月まで、北海道産玉ねぎの長期出荷を計画しています。
➖️➖️➖️➖️ブロッコリー➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️
北海道産ブロッコリーはもう間もなく今シーズンの出荷終了を迎えます。
▼音更町の得地農場のブロッコリーの圃場(10/25撮影) 品種:トップスター
音更町の得地農場では、シーズン最後の作型となる8/19に定植した圃場分の収穫が10月26日から始まりました。この時期は気温が低いため肥大がゆっくりと進行するため、収穫は3日置きに行っています。今後の気温次第ではありますが、7〜10日ほどで収穫を完了する見込みです。
今年は昨年のような猛暑や残暑がなかったおかげで、黒すす病の発生もほとんど見られず、今年は例年以上に品質が良好です。また、シーズンを通して出荷が途切れることなく安定した供給を実現しています。
▼得地農場のブロッコリー(10/25撮影)
既に出荷が終了した他のエプロン道内産地(中富良野町の匠ファーム、美瑛町の萌育実生産組合など)においても、9月は収量の増減はあったものの、総合的に見て昨年のような黒すす病の発生も見られず今年は大変作柄良好でした。
作物はどうしても天候には強く左右されますが、来年度もできるだけ今年のような年にできるように、昨年12月に勉強会を行ったように、昨年同様情報交換を行い、早いうちから来年の栽培対策の準備を進めていきたいと考えています。
また、後続の産地の福岡では今年は降雨や高温の影響を受け例年より1週間程遅い10月末から出荷が始まり、11/20頃から本格出荷が予定されていますが、年内いっぱいは出荷数量が多くはない見込みです。
➖️➖️➖️➖️ピーマン➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️
美瑛町の本山農場では、10/31を持って今年のピーマン出荷が終了しました。
▼本山農場 最終出荷のピーマン(10/30撮影)
本山農場ではピーマン栽培が3年目を迎え、今年はハウス9棟で作付け面積40aで、シーズン前当初の出荷目標の40トンを上回り、約43.7トンという素晴らしい成果を収めました。昨年の2倍の出荷量です。
これは、本山さんの努力と技術の向上が実を結んだ結果です。特に、枝の管理におけるコツを掴んだことで、苗一本あたりの収量が増加し、目標達成を後押ししました。
今後はハウスの片づけ後、来年の栽培に向け秋施肥を行います。
本山さんの積極的な取り組みが、さらなる収量アップにつながることが期待されます。
➖️➖️➖️➖️馬鈴薯➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️
今年は多くご紹介している音更町の大牧農場ですが、今回はホッカイコガネの風乾から選果作業のご紹介です。
大牧農場のホッカイコガネ 風乾から選果作業までの様子▼(10/25撮影)
▼ホッカイコガネの生産者の村橋さん
ホッカイコガネは、果肉色と揚げた色が黄金色であることが名の由来。煮崩れしにくく芽も浅いので調理しやすい万能品種です。生産者自身も美味しさにほれ込んで生産を続けています。