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長芋の収穫スタート・三つ葉の生育状況/オホーツク玉ねぎ出荷グループの産直点検

11月に入りぐっと冷え込む日が増え、雪が降る中作業を進める産地もあります。
降雪の中での作業自体は辛いものの、冬の商材の雪の下大根などは冷え込むことで品質が安定する商品ですので、安定した冷え込みが重要です。そのため、暖冬よりも厳しい寒さがある方が、より良い作物を育てられると言えます。

➖➖➖➖➖長芋➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

11/12から美幌町 國方さんの長芋の収穫が始まりました。
長芋の作付け面積は、1.8haです。
▼美幌町國方さんの長芋収穫の様子(11/12撮影)

寒さが厳しく、雪も降る中で12人の作業チームが収穫にあたっていました。

▼収穫した長芋(11/12撮影)

まず最初に自家採種用(種芋)分から収穫しました。種芋のため、サイズは小さめに育てています。
國方さんの今年の状況としては、当初の想定よりも収穫量はやや少ないものの、昨年程折れは多くなさそうで、品質は良好です。
これは、國方さんの栽培技術の向上に加え、9月以降の気温低下が品質維持に寄与したと考えられています。

続いて、同じく美幌町の長芋生産者の大林さん。
▼美幌町の生産者の大林さん(11/12撮影)

大林さんの長芋の作付け面積は、1.2haです。
國方さんと同様に、大林さんの長芋も品質は良好です。今年から一部で今までの作付けとは異なる品種「ネバリスター」を導入しており、この品種は粘りが強く、味も非常に良いのが特徴です。ただし、「ネバリスター」は他の品種よりも収穫量が少ないため、全体の収量は昨年よりもやや減少する見込みです。
今回の収穫は今月11月中に完了する予定で、春の収穫計画はありません。

國方さんも大林さんもJGAPを取得しているため、JGAPの長芋としての出荷が可能です。

➖➖➖➖➖三つ葉➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

年末の味覚として親しまれる「三つ葉」ですが、エプロンでは主に「軟白三つ葉」を取り扱っています。
軟白三つ葉は切り三つ葉や糸三つ葉とは異なる栽培方法が特徴で、6月に種をまいてから収穫までにおよそ半年を要します。夏の間は露地栽培にて根株の養成をし、冬にかけてハウスへの伏せ込みを行うという、2段階での管理が必要となる大変手間のかかる商品です。
じっくり時間をかけて丁寧に育てられる軟白三つ葉は、年末の食卓に彩りを添える特別な存在です。

▼軟白三つ葉は種から出荷までの流れ

今年の作柄としては、例年通り6月上旬からは種が始まり、干ばつの影響を受け一部発芽不良もありましたが、概ね順調に推移。根株養成時期の夏季は猛暑の影響を受けつつも8月以降は適度な雨が降ったおかげでなんとか耐え忍ぶことができました。
掘り取りは10月17日から始まり、11月15日に終了したため、これからは伏せ込み準備と養分転流の時期に入ります。

▼東川町三つ葉の「掘り取り」中の圃場の様子 (11/15撮影)

▼収穫した三つ葉の土をほろう様子

▼三つ葉の「根」の様子

こちらが軟白三つ葉の元となる部分です。
この時の根が太いということは夏季の根株養成時期に、葉から根への養分転流がしっかり行われているということなので、軟白三つ葉となる新芽の発芽率が高くなります。
収穫後は葉から根に更に養分転流させるために数週間程保管した後、葉を全部刈ってから伏せ込みをします。

写真のように、今年は根の太さも良く、現段階では平年並みの見込みです。
現段階というのは、どうなるかが最後までわからないのが三つ葉。
出荷時期が年末に確定しており、それに向かっての生育のコントロール(加温のタイミング)が難しいことと、生産速度が速く、収穫適期が早いことなどが栽培の難しい理由で、毎年試行錯誤を続けています。

現在は伏せ込みの準備中なので、また経過を追ってご報告いたします。

➖➖➖➖➖産直点検➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

11/16、オホーツク玉葱出荷グループの産直点検が行われました。
今回はコープデリ生活協同組合連合会様による産直点検で、生産者はオホーツク玉葱出荷グループの清里町の株式会社 友志湯浅さん・寺島さんです。
お二人とも若く意欲的な生産者で、同級生同士で共に農業経営をしています。

▼左から、コープデリ駒田バイヤー、寺島さん、湯浅さん)撮影11/6

▼農薬倉庫確認の様子

▼玉葱の確認

倉庫などの施設もしっかりと整理整頓されており、帳票や適性農業規範をしっかり予習しているため、質疑に対しての反応が早く、的確な回答が行えておりました。
お二人とも点検に対してとても前向きな姿勢で取り組んで頂きました。
また、駒田バイヤーからもしっかりとした産地づくり、エプロンと生産者とのコミュニケーションがしっかり出来ているととても高い評価をして頂きました。   

今後ともよろしくお願いいたします。