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冬至向け南瓜選果最盛期・雪の下貯蔵大根について/佐賀産玉ねぎ生育

降っては溶けてを繰り返している雪ですが、気温も下がり根雪になっている産地も増えてきました。生産者は屋外での作業は全て終了していますが、倉庫内での選果作業やハウスでの栽培は続いており、冬至や年末などの需要期に向けた作業で慌ただしくなっています。

➖➖➖➖➖南瓜➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

冬至向け南瓜が選果最盛期を迎えています。
▼音更町の南瓜生産者の得地農場

得地農場では今年の收穫は9/3から始まり、收穫序盤は天候もよく順調でしたが、收穫後半には降雨によりなかなか作業が進まない日が続きましたが、結果として得地農場としては大豊作の年となりました。

▼得地農場 南瓜(品種:蔵の匠)

現在出荷しているのは”蔵の匠”他冬至向け品種で、貯蔵している間に熟していき味も良くなる品種です。試食したところ食味も好評で、収穫期も晴天に恵まれていたため品質も良好です。冬至まで安定した出荷が続きます。

▼冬至向け南瓜選果の様子(12/4撮影)

●得地農場 南瓜出荷計画
10/23~冬至向け トータル約16,000ケースを予定

➖➖➖➖➖大根➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

冬の風物詩、函館の雪の下貯蔵大根が11/15にいけ終わりました。
函館の方では収穫した野菜を雪・土の下に保存することを「いける」といいます。

▼雪の下貯蔵大根生産者の松倉さんご一家(函館)

長年に渡りこだわりの雪の下貯蔵大根を作っています。松倉さんでは8月下旬に播種した大根を10月下旬に一旦収穫し、その後土の中にいけ、一か月半程貯蔵した後に12月中旬から順に掘り起こし、【雪の下貯蔵大根】として出荷しています。

▼いける作業の様子(例年の様子)

この”いける”という作業が、実はとても重労働で手間のかかる作業です。
大根を収穫後、抜いて置いていき、大根を並べていく「床」となるスペースを作ります。そこに貯蔵する大根をきれいに並べていきますが、土をかぶせる前に、並べた大根の上にビニールを張っていきます。ビニールを張ることで腐らせず貯蔵することができるためです。

▼ビニールをかける様子

ビニールの上から土をかぶせていき、最終的には約120cmほどの土を盛り、いける作業の完了です。

▼いけ終わった貯蔵大根の圃場(2024年11/29撮影)

見えませんが、土の中に大根をいけています。そしてこの上に雪が積もります。
▼降雪の風景(例年の様子)

▼大根の掘り出しから出荷までの作業動画(例年の様子)

いけるのも大変な作業ですが、動画からわかるように、厳寒期に重量のある「貯蔵大根」を雪の下から掘り起こすことも人手が必要な重作業です。
今年は60t分の大根をいけており、前半の品種は順調そうですが、後半の品種においては縦に割れてしまうものもあり、例年よりも早い切り上がりとなりそうです。
また、貯蔵性のポイントとなるのは気温と降雪量ですが、近年では真冬でも最高気温がプラスとなったり、雪が少なかったりと年々貯蔵が難しくなってきています。

このようにどんなに大変でも毎年「いけ大根」を作るのは、「地域の貯蔵野菜の伝統を守っていきたい、なにより貯蔵して甘みが増した美味しい大根を多くの人に食べてほしい!」という松倉さんの強い思いがあるからです。
そんな松倉さんの雪の下貯蔵大根は、12月下旬(確認)から出荷予定です。

➖➖➖➖➖佐賀玉ねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖

翌年4月から出荷を予定している佐賀産玉ねぎの定植が始まりました。
▼佐賀白石地区の圃場(11/29撮影)

極早生・早生の育苗時期となる10月は高温で苗の生長がうまくいかないものもありましたが、定植が始まった11月からは気温も落ち着き適度な雨もあり、現段階では順調に生育が進んでいます。

➖➖➖➖➖匠ファーム勉強会➖➖➖➖➖➖➖➖➖

今年の匠ファーム・富良野地区のブロッコリーの作柄としては、時期により収量の増減はあったものの、総合的に見て昨年のような黒すす病の発生も見られず今年は作柄良好でした。
そのように10月末をもって終了した匠ファームのブロッコリーですが、来年度もより良い作柄にしたい、そんな想いから早くも来年度に向けた勉強会と今年の反省会が11/15に行われ、生産者13名に札幌に集まっていただきました。

▼匠ファームのブロッコリー勉強会の様子(11/15撮影)

勉強会では種苗会社や肥料会社の方にも集まっていただき、次年度に向けた課題等を話し合うことができました。
具体的には、種苗会社からは作付け時期に合わせ品種の使い分け・病気に対しての抵抗品種説明や、肥料会社からは『異常気象への対策』(①土づくり②苗作り③肥料バランス)の説明、エプロンからは024年度ブロッコリー販売状況・課題について説明をしました。
今回の機会はお互い意見を共有できる有意義な時間となりました。

今後も交流も含め勉強会を積極的に行い、ブロッコリー全体の供給量の拡大を進めていきます。