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軟白三つ葉出荷開始/冬至に向けた南瓜試食会

一年で昼が最も短いこの時期から本格的な冬の厳しさが増してきます。
北海道内でも早くも氷点下20℃以下となる地域や1メートルを越せる積雪となっている地域があります。
ハウスの上に積もった雪をそのままにしていると、その雪の重みでハウスが倒壊する恐れがあるので、生産者ではこまめな除雪に追われています。

▼玉葱生産者の多い岩見沢市の様子(12/18撮影)

➖➖➖➖➖三つ葉➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

生育から収穫まで半年以上かかる軟白三つ葉ですが、ついに収穫が12/18から始まりました。

▼12/20(恵庭市 余湖農園の三つ葉のハウス内の様子)

今年は11/15からハウスへの伏せ込みが行われ、11/20からハウスの加温を開始しました。
伏せ込み後の生育は遅れもなく、順調に推移。
オーダー日に併せて温度管理によって生育をコントロールし、草丈が40cm以上になると収穫します。

収穫作業は鎌を使い、手作業で行います。三つ葉は柔らかいので、傷つけたり折れたりしないよう丁寧に扱います。

▼収穫の様子(動画) ※昨年の動画

収穫後はすぐに冷水で洗浄します。
余湖農園では“粗洗浄”と“本洗浄”の2回に分けて行い、丁寧に汚れを落としていきます。

▼洗浄の様子(動画) ※昨年の動画

▼三つ葉のパック作業の様子(12/19撮影)

パック作業はすべて手作業で行われ、黄化した葉や異物を一つ一つ丁寧に取り除きながら、規定の量に調整してパッキングしています。三つ葉の収穫が始まると、作業員を増やし、1日平均で約1.5万パックを出荷しています。

今年の軟白三つ葉はスタート収穫分に関しては今のところ順調そうですが、最後までどうなるかがわからないのが三つ葉です。
特に、出荷時期が決まっているため、それに向けた生育の調整が大きな課題です。栽培適温は20度のため、ハウス内ではその温度を切らないように、ヒーターとハウスの地面に電熱線をひいて加温をしています。しかし温度が高すぎると今度は病気になる恐れがあるため温度管理が難しいことや、三つ葉自体の生育が早い分収穫に適した期間がとても短いことが、その栽培の難しさをさらに高めています。

現在も出荷最盛期の12/23に向けて、出荷時にちょうど良い長さになるよう、常に温度管理が行われ目が離せない日々が続きます。最終出荷は12/27と約10日という短い期間の商材ではありますが、決して最後の最後まで気が抜けない商品です。
それでも、香り豊かな軟白三つ葉が、多くのご家庭の年末を彩るお手伝いができれば、という想いで産地では努力を重ねています。

➖➖➖➖➖南瓜試食会➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

二十四節気では、今年の冬至は12月21日になります。

南瓜にはβカロチンやビタミン類が豊富に含まれており、一年で昼が最も短いこの時期に栄養豊富なかぼちゃを食べるという習慣があります。
健康面だけではなくホクホクと甘い食味から、より注目された食材となっています。
冬至向け南瓜は貯蔵が難しく安定供給が課題となっていましたが、近年では貯蔵技術の向上と品種改良によって安定して冬至に南瓜を供給することが可能となりました。
そんな中で冬至に向けて、一足先に社内で南瓜試食会を行いました。

▼試食会の様子(12/16実地)

今年の南瓜の生産状況としては、気温が高くデンプン蓄積が難しいうえ、干ばつにより肥大もしにくい環境でした。
品種、産地別に8種類の南瓜の試食を行い、それぞれ食味や食感、甘みを評価。季節感ある試食会となりました。

前述したようにひと昔前は冬至に向けて貯蔵が難しかった南瓜ですが、写真のカット面を見てわかるようにこの時期でも種まで熟しすぎずしっかりとした果肉となっています。

貯蔵に向く品種が各種苗メーカーから出ていますので、どの品種が冬至に適しているのかを吟味した上で、生産者と貯蔵管理を強化し、今後も冬至に向けて、更にはそれ以上の年明け1月にも安定供給ができるように努めていきます。