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各地の玉ねぎの生育状況(北海道/愛媛)
2月に入り、今までの全道的な”暖冬小雪”から一転して大雪の年となりました。
2月4日には道内でも特に雪の少ない地域である十勝地方、帯広市では12時間の降雪量が統計史上1位となる120cmを記録。JR貨物が止まるなど、物流の混乱を招いています。
➖➖➖➖➖玉ねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
ここからは各産地の玉ねぎの生育状況をお伝えしていきます。
◆北海道産玉ねぎ 播種作業スタート
北海道 岩見沢方面では、播種作業が始まりました。
岩見沢市栗沢町の生産者では、例年よりやや早い2/5から作業がスタートしました。
▼自動播種機の苗箱供給から覆土までの作業の様子の動画(2/5撮影)
動画内でも触れていますが、「苗箱供給」「土入れ」「播種」「覆土」の4つの作業を行う機械ですが、もちろん苗箱や土、種子のセッティングは人の手で行うので、とても手間がかかります。
▼作業の様子(2/5撮影)

こちらの生産者では1日平均して1500枚の育箱を作っています。
▼完成した苗箱(2/5撮影)

▼苗箱は育苗ハウス内に並べます。(2/5撮影)

北海道の育苗ハウスは屋根が高く、広いのが特徴です。
昨日2/14の作業では吹雪の中苗箱をハウスに移動させたため、とても重労働だったそうです。
▼育苗初期段階では外気温も低いため、ハウス内にトンネルを作り、発芽や生育のための温度を確保しています。

約2ヶ月の間育苗を行い、4月中下旬頃より定植作業となります。
◆北海道 伊達市の越冬玉ねぎ 生育中
続いて、同じ北海道でも温暖な気候で知られる伊達市では、この地域独特の”越冬玉葱”が既に順調に生育しています。通常の北海道産の玉ねぎは雪解け後に定植を夏に収穫を行いますが、越冬玉葱は雪が降る前に定植を行い翌年夏ごろに収穫します。そのため、栽培期間は約11カ月と長く、畑の中でじっくりと栄養を蓄えることかできるのが特徴です。
▼撮影日:2/12 越冬玉葱の圃場 ※雪の下に玉葱があります。

▼撮影日:2/12 品種:オーロラ 播種日:8/15 定植日:10/20

例年よりも雪が少なく、順調に雪融けも進んでおり、雪の合間から見える玉葱は欠株なく順調な生育となっています。しかしながら、上野さんは雪が少なことで低温の影響を受けやすくなってしまうことを心配しています。
順調に生育が進めば7月上旬の出荷を目指し、管理作業を続けていきます。
◆愛媛たいよう農園の玉ねぎ
冒頭でも触れた大雪は北海道のみならず、普段は温暖な気候である愛媛県でも山地を中心に大雪の影響を受けました。
▼撮影日:2/8 品種:アドバンス 定植日:11/23


定植後、低温の中でも順調に生育していましたが、2月7日の強い寒気の影響で圃場一面が雪に覆われました。現在はすでに雪は溶けていますが、昨年は降雪の影響で作物の肥大が十分に進まず小玉傾向となったため、その経験を活かし、今年は雪解け後の葉の傷口を消毒し、葉面散布による生育回復に努めています。