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歴史的な高温が続き管理作業に苦労
全国的に暑い日が続いていますが、北海道でも歴史的な高温が記録されました。
7月21日から続く熱波の影響で、十勝地方・帯広市では最高気温38.8℃を含む4日連続の猛暑日を観測。また、玉ねぎ産地のオホーツク地方・美幌町でも最高気温38.3℃を含む5日連続の猛暑日となり、7月だけで猛暑日は9回を記録しました。これにより作物への影響はもちろん、屋外での農作業にも制限が出るなど、さまざまな影響が広がっています。
そんな中、これから先は1年の中で最も気温が高くなる時期です。
潅水設備を持っている生産者は干ばつ対策として昼夜問わず潅水作業を行っており、管理作業に追われている状況です。
➖➖➖➖➖北海道 玉ねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
▼7/31時点での北海道各地の玉ねぎの生育状況です

中生および晩生の玉ねぎには、干ばつや高温の影響が色濃くでており、肥大や生育に不安が残ります。ただ、茎葉が枯れるまでは肥大が可能なので、小まめな管理作業を行い少しでも肥大が進むように生産者も尽力を尽くしています。
そんな中、現在道内各地で極早生玉ねぎ・キタ七の収穫最盛期を迎えています。美幌町の佃さんでは7/16よりキタ七の収穫がスタートしました!
▼美幌町 佃さん キタ七収穫作業の様子(7/16撮影)
生産者の佃さんも18歳から農家をしているが、これだけの干ばつと熱波は経験したことがないと話をしていました。今年の過酷な状況がよくわかります。
さて改めてキタ七についてご紹介です。キタ七は北海道内でも特に収穫が早い極早生玉ねぎとして、いち早く出荷できるのが特長です。
一般的に北海道産の玉ねぎは固く締まった印象がありますが、キタ七は柔らかく、まるで新玉葱のような瑞々しさと甘みを兼ね備えています。

今年の分を実際に試食したところ、今年のキタ七も柔らかく甘みがあり、食味の良さが際立っており、多くの人におすすめできる仕上がりです!
続いて晩生玉ねぎについてです。
▼富良野地区の晩生玉ねぎ生産者の中井さん(7/15撮影)

中井さんは晩生の北もみじ2000を作付けしています。
写真は中井さん(左)、息子さん(中央)、お父さん(右)と3世代そろっての一枚。皆さん笑顔がとても素敵で、そしてよく似ていらっしゃいますね!
今年の生育状況としては富良野地区も他の地区同様、連日の高温と干ばつの影響を受けています。昼夜を問わず、各地で潅水作業が続いており、厳しい管理作業が続いています。
中井さんの圃場はしっかりと潅水が行き届いており、茎葉も残っていますが、この高温下でどこまで耐えられるかわからず、やはり平年並みの収量を望めなさそうだ、と話してくれました。
➖➖北海道 人参➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
8月に入ると、北海道産人参の収穫最盛期を迎えます。東川町の丸巳では順調に生育する人参の様子が伺えました。
▼東川町 丸巳 人参圃場 品種:晩抽天翔(7/23撮影)

丸巳では、8月上旬から収穫・出荷作業が始まり、シーズン終了の11月上旬まで出荷が続きます。
人参作付け面積:22ha、出荷数量予定:約900t
今年は高温の影響で例年よりも早く生育が進んでいますが、一方で雨が少なく、干ばつの影響も見られます。そのため、人参は土中の水分を求めて深く根を伸ばしており、全道的に通常よりも「細長く、やや形がいびつ」という傾向が見られます。

➖➖➖➖➖北海道 馬鈴薯➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
■早出し男爵芋について
7月22日より、美瑛馬鈴薯出荷グループの男爵芋の収穫が開始されました。
▼美瑛馬鈴薯出荷グループの収穫作業(7/25撮影)
新物の馬鈴薯は皮が薄く柔らかく打撲に弱いので、デガーで芋を掘り上げたあとは、手拾いにて丁寧な収穫作業を行っています。芽出し処理を行っていた早出し栽培分の収穫を進めており、L〜Mサイズが中心です。
例年の一般植付けの男爵と比べると、全体的にやや小ぶりな印象ではありますが、生産者の皆さんの尽力により、定植時の雨や生育期の高温・干ばつといった厳しい環境の中でも、なんとかここまで肥大を進めることができました。
今後の降雨による生育促進に期待し、さらなる肥大の進行を願っております。
なお、今週からは同出荷グループで「とうや」の収穫も開始されます。
■9月以降のキタアカリについて
北海道小清水町では3軒の生産者が“こだわり”のキタアカリを作っています。
▼小清水町 キタアカリ生産者 佐藤さん(写真左上)の圃場にて

小清水町は、生産者の世界自然遺産知床、阿寒国立公園、網走国定公園といった大きな自然公園に囲まれ、一方はオホーツク海に面した大小の湖沼や深い森の点在しており、 日本でも有数の畑作地帯です。
▼畑のキタアカリ(7/18撮影)

今年の生育状況としては他産地同様高温干ばつで水分不足ではありますが、佐藤さんの圃場のキタアカリは平年同様玉付きが11個前後と非常に良好です。潅水しているところは特に生育がよいとのこと。
こちらでは、収穫は9月上旬からを予定しています。
➖➖➖➖➖北海道 とうもろこし➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
例年、とうもろこしは8月中旬頃から収穫のピークを迎えますが、今年も昨年同様に高温の影響で生育が早まっています。
▼音更町 得地農場 とうもろこし圃場
品種:ミエルコーン 播種:5/13(8/1撮影)


得地農場では、4月の天候不順の後に天候が回復した5月に播種を行い、その後も適度な降雨により順調に成長しています。草丈の伸びも良好で、一週間後の8/8頃に収穫を予定しています。
全道的にも生育は順調ですが、成長が早い分、実の大きさや成熟度の見極めが難しくなっています。
その結果、収穫適期期間が非常に短くなっており、少し早ければ未熟、少し遅れれば過熟と、タイミングの判断が非常にシビアです。とうもろこしは非常にデリケートな農産物のため、わずかなタイミングの違いが品質に大きく影響します。適期を逃さずに収穫することが一層重要になっています。