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なかなか気温が上がらない北海道/玉ねぎ定植例年より早く終了 他

北海道でも桜の開花が進み、各地で見頃を迎えています。
多くの地点で過去最早の開花となりましたが、これは2月下旬以降の気温が高く、つぼみの生長が大幅に促進されたためと考えられます。
一方で、4月に入ってからは思うように気温が上がらず、肌寒い日が続いています。お花見には嬉しい長持ちの桜ですが、農業の現場にとっては、この冷え込みで圃場作業や生育が思うように進まないもどかしい状況です。

➖➖➖➖➖北海道産 玉ねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

北海道各産地では、例年よりも5~7日程早く、玉ねぎの定植作業が終了しました。

▼4/30時点での北海道各地の玉ねぎの生育状況

玉ねぎは寒さに比較的強いため、定植後も低温の影響少なく、全道的に順調なスタートをきることができました。

▼岩見沢市 星野さん 定植後の圃場の様子 品種:キタ七 定植日:4/15(4/29撮影)

定植後、4/21に強い雨が降ったことで少しクラスト(土壌硬化)したものの、水分をもらったことでしっかり活着しました。

▼少し掘ってみると、しっかりと土壌に根付き始めているのがわかります。(4/29撮影)

このまま順調に生育が進むと、7月中旬頃の収穫を見込んでいます。

こうした従来の移植栽培だけでなく、北海道では近年、作業の効率化を目指して玉ねぎの「直播」栽培が増えています。

▼美幌町 中谷さん 直播の様子(4/16撮影)

玉葱の直播(直接種をまく)は、育苗や移植の手間を省き、作業時間を大幅に削減できるため、省力化と低コスト化が大きなメリットです。一方で、初期の出芽や生育が天候に左右されやすく不安定になりやすいことや、収穫時期が遅くなる晩生品種には不向きといった側面もあります。

中谷さんでは、順調にいけば5月初旬には発芽を迎える見込みですが、最近は雨が少なく圃場の乾燥が続いているため、発芽の揃いにバラつきが出ないか懸念されています。
定植や種まきが終わるまでは雨が降らないでほしいものですが、作業が終われば今度は適度に降ってほしい。天候と生育の兼ね合いは、ままならない難しさがあります。

➖➖➖➖➖北海道産 じゃがいも➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

美瑛馬鈴薯出荷グループで、じゃがいもの植え付けが始まりました。

▼美瑛馬鈴薯出荷グループ 外山さん じゃがいも 植え付け後の圃場(4/28撮影)

植え付け後は、種いもが浮き上がってくることを防ぐため、鎮圧ローラーで押さえていきます。

じゃがいもは植え付け後、土の水分が多く気温が低い状態が続くと、萌芽(ほうが)する前に種芋が腐ってしまうリスクがあります。今年は雪解けは早かったのですが、4月に入ってからなかなか気温が上がりませんでした。そのため、地温が十分に上がるのを待ってから作業を開始したので、結果的には例年同時期のスタートとなりました。
早く植えたい気持ちを抑え、しっかりと土の状態を見極めてから作業に入る。生産者のこうした的確な判断の一つひとつが、安定した収穫へとつながっていきます。

➖➖➖➖➖アスパラガス➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

北海道のアスパラガスは、もう間もなく現在のハウス栽培から、露地栽培へと切り替わる端境期に入ります。
▼中富良野町 匠ファーム ハウス栽培アスパラガス(4/28撮影)

ハウス栽培はもう間もなく終盤を迎えることと、低温の影響もあり、全道的にアスパラガスの出荷が不安定な状況です。
匠ファームではハウス栽培は5/7頃に収穫終了する予定です。
一方で、露地栽培のアスパラガスが芽を出し始めました。

▼中富良野町 匠ファーム 露地アスパラガス(4/28撮影)

現在は紫色ですが日光に当たるとグリーンに変わっていきます。
こちらの収穫は例年同時期の5/10頃から始まる見込みです。

➖➖➖➖➖フルーツトマト➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

美唄市と新十津川町の生産者からなる「空知高糖度トマト出荷組合」のフルーツトマトが、順調に育っています。

▼美唄市 五十嵐さん フルーツトマト 品種:桃太郎ファイト  定植:3/10(4/22撮影)

もうすでに一段目に実がついており、このまま順調な生育が続いていけば、例年通りの5/25頃からの収穫を見込んでいます。

また、同じく新十津川町の清野さんも、3月12日に定植し、こちらも順調な生育が進んでおり6/1頃からの出荷を予定しています。
今年の新しい取り組みとして清野さんでは、例年同様の「桃太郎ファイト」の他、「桃太郎みなみ」という品種を新たに作付けしました。

▼新十津川町 清野さんのフルーツトマト 品種:桃太郎みなみ(4/22撮影)

葉が密集して育つため実に直射日光が当たりにくく、近年の厳しい暑さでも実が割れにくいのが特徴です。コクのある味わいで、変化する北海道の環境に適した品種として期待されており、6月下旬頃に収穫を迎える予定です。
気候の変化に対応しながら、産地では今年もおいしいトマトを届けるための努力が続けられています。

➖➖➖➖➖産地間交流➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

4月15にち、中富良野町の匠ファームを音更町の得地農場のご一家が訪れ、視察及び交流を行いました。

▼圃場視察の様子 左から匠ファーム紺谷社長、得地農場ご一家(4/15撮影)

匠ファームは施設の規模が大きいこともあり、これまでにも各地の生産者の視察を受け入れてきました。今回の視察の場では、実際の施設を見学しながら、栽培についてはもちろん、人員配置や作業時間の管理といった具体的な運用の実態についても意見を交わしました。
産地を越えて情報共有しあうこうした交流は、個々の技術向上や課題解決に繋がる大切な場となっています。