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馬鈴薯

主に8月下旬から収穫が始まる道内産の馬鈴薯についてご案内します。

取り扱い代表品種紹介

出荷シーズン

 

「男爵」

馬鈴薯の代表格。(明治41)1908年に川田龍吉男爵がイギリスのサットン商会から購入した種芋を試作させ栽培が広がりました。
100年以上たった今も人気の品種です。粉質&ホクホクとした味わいです。

■産地
・美瑛馬鈴薯出荷グループ(北海道 美瑛町)<特別栽培>
・羊蹄山麓馬鈴薯出荷グループ(北海道 ニセコ町・留寿都村)<特別栽培>
・大雪を囲む会(北海道 美幌町・上富良野町)<有機栽培>
・オホーツク生産者グループ(北海道 北見市)
・アグリテック真狩(北海道 真狩村)

 

「キタアカリ」

キタアカリは男爵を親に持つ品種で、咲かせる花や形は男爵に似ていますが目の色が赤色です。肉質は男爵よりでん粉価が高く、ホクホク感が強く煮崩れしやすい粉質です。ビタミンCが多い品種で、味もよく人気の高い品種です。

■産地
・美瑛馬鈴薯出荷グループ(北海道 美瑛町)<特別栽培>
・羊蹄山麓馬鈴薯出荷グループ(北海道 ニセコ町・留寿都村)<特別栽培>
・キタアカリ生産者グループ(北海道 小清水町)
・大雪を囲む会(北海道 美幌町・上富良野町)<有機栽培>

 

「はるか」

美しい程真っ白な肉質で芽の周辺が赤い「はるか」。
煮崩れにくくあっさりとした味わいで煮物やサラダ、グラタンやシチューに向いています。

■産地
・美瑛馬鈴薯出荷グループ(北海道 美瑛町)<特別栽培>
・ごとう農園(北海道 真狩村)
・アグリテック真狩(北海道 真狩村)

 

「ホッカイコガネ」
もともとフライドポテト用に開発されました。芽が浅く楕円系で中は淡黄色です。
ホクホク感があるのに煮崩れしにくく、一度食べてファンになる方も多い味の良い品種です。やはり油との相性は抜群です。

■産地
・大牧農場(北海道 音更町)

 

「インカのめざめ」

ナッツとも、さつま芋ともいわれる独特の風味があります。

小粒で肉色は濃黄色で、生産量は少ないですが人気の品種です。
フライやベイクドなどでシンプルに風味を味わいたいじゃがいもです。

■産地
・JA十勝池田町(北海道 池田町)

 

「ニシユタカ」

九州の新馬鈴薯です。北海道の馬鈴薯に比べでんぷんが少ないため、みずみずしくシャキシャキとした食感のが特徴です。細切りにして水にさらせばサラダのように食すことも可能です。
また、皮が薄いため皮ごと素揚げといった調理もお勧めです。

■産地
・ひぜん産直の会(長崎県)

 

<その他 取り扱い品種>

「とうや」
肥大が早く、早生の代表選手。「とうや」は、やや粘質で煮崩れしにくく、舌触りはなめらかで、1つ1つが大きいという特徴があります。
あっさり味でサラダ、煮物など万能です。
■出荷期間
7月下旬~
■産地
・美瑛馬鈴薯出荷グループ(北海道 美瑛町)<特別栽培>
・ごとう農園(北海道 真狩村)
・アグリテック真狩(北海道 真狩村)

 

「メークイン」

東の人気が男爵なら、西はメークイン。北海道には(大正6)1917年に導入された歴史のあるじゃがいもです。
長くて目の浅い調理しやすい形で煮くずれもしづらく、煮込み料理にもってこいの品種です。

■出荷期間
8月下旬~

■産地
・JA帯広大正(北海道 帯広市)
・JA十勝池田町(北海道 池田町)
・大雪を囲む会(北海道 美幌町・上富良野町・北見市)<有機栽培>

 

それぞれの品種で出荷開始時期が異なりますので、季節や料理の用途に合わせてお選びいただき、旬の味わいをお楽しみ下さい。

【コラム】馬鈴薯の保存方法

馬鈴薯は、明るいところや暑いところに置いておくと、カロリーを消費します。光があたった馬鈴薯は、クロロフィルが生成・蓄積され緑色になります。
それと同時にイモの毒素のグリコアルカロイド(PGA)であるチャコニンやソラニンが増加します。
このような“緑化いも”になるのを避けるために、保存の際には冷暗所(蛍光灯の当る場所も避けてください)にて保存して下さい。

前述した緑化した馬鈴薯の芽に多く含まれるグリコアルカロイドは中毒症状を起こすことがあります。
表面が緑色になってしまったじゃがいもは、そのまま調理せず、しっかり厚めに皮をむいて緑化部分や芽を除いてください。それでも調理後に苦味やえぐ味がある場合は食べない方が良いでしょう。

【コラム】馬鈴薯作りに最適な土地柄とは

馬鈴薯を作る上で大切なのは、土作りです。
土によって、馬鈴薯の品質は大きく左右されます。

たとえば美瑛馬鈴薯出荷グループの圃場の土は、十勝岳の火山灰土で出来ています。この赤土系統の火山灰土によって、肌目が良く、皮の綺麗な馬鈴薯ができるのです。

昼夜の温度差も美味しい馬鈴薯作りには欠かせない要素です。
植物は光合成の他に呼吸も行っており、夜は呼吸のみを行います。
馬鈴薯が猛暑の中育つと、それだけ呼吸が活発になり、カロリーを多く消費するため、美味しさがなくなってしまいます。
しかし、涼しい地域では呼吸作用を静かに行うことができるため、カロリー消費が少なくてすみます。
そのため、北海道ではでん粉が多く美味しい馬鈴薯ができるのです。

馬鈴薯の味だけでなく、美しい景観も魅力です