㈱丸巳は、道北の中心都市・旭川市から車で20数分のところにあり「写真の町」としても有名な、東川町にあります。
「矢澤さんの高原野菜」で有名なように、北海道の最高峰「大雪山」の山裾に広がる、高原での野菜栽培が特徴的であり、さらに、いくつかのこだわりをもった野菜作りを行っています。
Producing area
産地・生産者紹介
株式会社 丸巳(矢澤農園)
エリア | 北海道 上川 |
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取り組み | ASIAGAP |
栽培品目 | 馬鈴薯/ブロッコリー/人参/とうもろこし/アスパラガス/南瓜/きのこ類/大根/三つ葉 |
代表 | 矢澤 教祐 |
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所在地 | 北海道 東川町 |
産地の概要
高原気候を生かした栽培
丸巳では、野菜の生育適温にあわせた栽培を行うために、季節によって、異なる高度の畑で野菜を栽培しています。
春先は、標高200m前後のところに栽培し、夏の猛暑の折には、300m~520mの高原へと場所を移動し、旬が冬のブロッコリーの場合には、冷涼な気候を求めて移動、栽培をしています。
その結果、旬の野菜をロングランに提供することができます。
約300haもの面積を持つ丸巳では、輪作体系を徹底して行っています。
合計40ヵ所以上にもなる圃場を持つ、大きな丘陵地が4ヶ所に分断されています。
それぞれの土壌、土質、日照時間、風向きが違い、自然条件の影響が明確にあらわれ、美味しい野菜になっています。
有機肥料の大量投入
丸巳は、堆肥を10aあたり2~4トン、畑に投入しています。よって総面積にこの割合で投入すると、約1万トンが必要になります。
毎年堆肥を作り、在庫数量は約4万トンにもなります。
現在は主に水田のモミ殻や生椎茸の廃菌床、豚ふん等を利用した堆肥を作っています。
また、遅効性の堆肥に対して、やや初期生育に力をだす、ぼかし堆肥作りを導入し、利用しています。
自家製堆肥で土の力をはぐくみ、今年の作物のためだけではなく、来年のそして10年、15年後の将来を見据えた土づくりをしています。
ミネラルたっぷりの野菜作り
丸巳では、北海道の土壌に不足しがちなマグネシウムや鉄などのミネラル他7種類を、ミネラル肥料ソイルバランスを使って補っています。
土壌を活性化する栽培方法により、健康に育った旬の野菜は、農薬を削減して栽培できます。
ミネラルが豊富な土壌で育った野菜は、美味しく、栄養もたっぷりです。
農薬はできる限り削減
丸巳ではできるだけ農薬の使用回数をへらした環境に配慮した栽培をしています。
機械や手取り除草を行う、輪作体系を整え連作障害を避ける、また環境への負荷の小さい微生物農薬やBT剤を利用するなどして、化学合成農薬の使用回数を削減しています。
また、ブロッコリー栽培では除草剤を一切使用せず、機械除草(カルチ)や手取り除草を行っています。
冬の自然、雪を利用した貯蔵施設
東川に降る雪を自然エネルギーとして利用した冷蔵貯蔵施設が2011年冬に動き出しました。
丸巳の雪室は貯雪庫内に雪を最大4300トン詰め、そこに空気を送り得られた冷風を利用して冷蔵しています。
これを直性熱交換 冷風循環方式といいます。
3月に雪を貯雪庫に一杯入れると10月まで冷房冷蔵できます。
★作物貯蔵庫の貯蔵量は 最大3800トン
雪室貯蔵のジャガイモは1月末から春先にかけて出荷されます。
その他、春夏にはアスパラ、ブロッコリー、スイートコーン、人参、大根、の予冷・貯蔵や米、南瓜の貯蔵にも用います。