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産地が見えるブログ
あしだファームの秋の味覚
今回は千歳のあしだファームのブログです。
▼あしだファーム代表の蘆田さんです!
従業員の方にお話を聞くと、蘆田さんは年々不思議と若返えられているそうで…
確かに昔の写真と変わらないどころか、今の方が若くみえるような気がします!!
さて、そんな蘆田さんがいらっしゃるのは、大根の圃場です。
6月中旬から11月上旬頃まで大根を出荷しています。
▼そろそろシーズン終盤ですが、とても元気な大根です(10.6撮影)
▼続いてこちらはこれからの季節にぴったりな鮮やかな赤カブの圃場です(10.6撮影)
頭しか見えていませんが、とても立派で、この時すでに十分な大きさになっていました。
赤カブは例年大きくなりすぎてしまうぐらい成長がよいため、今年は株間の間隔をぐっと狭くしたそうです。
それでも成長が順調のため、収穫を前倒しし、今月14日から出荷開始しています。
さて、赤カブは漬物にするというイメージがありますが…
本州の赤カブというのは、もう少し小さめでそのままでは渋いため漬物などに加工しなければ食べられないそうですが、
あしだファームの赤カブは柔らかくカブらしい甘みとほのかな辛みがあるため、
薄くスライスにしてサラダにしても美味しいんですよ♪
まさに今が旬のあしだファームの赤カブ!
漬物、サラダとぜひ色々な方法でご賞味くださいね。
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さて、蘆田さんと言えば大根というイメージが強いですが、
実は菌床生椎茸にも力を入れています!
椎茸が苦手な人もおいしく食べられたと声を頂く程、評判の椎茸です。
▼※こちらの写真は従業員の方からご提供いただきました。
2008年に、パートタイムの方の周年雇用のために始められた菌床生椎茸栽培でしたが、
最初は購入していた培地も、今では自身の農場で一日1500床を生産するほどに!
※培地とは微生物や動植物を育成するための資材や物質あるいは空間のことで、
ここではキノコを培養するための菌床のことを指します。
▼培地の原料のメインとなるおがくずです。
↑のおがくずに、ふすま(小麦糠)や水を機械で混ぜ攪拌したものを、人の手で袋に詰めていきます。
▼こちらの袋は、空気は通しますが雑菌は通さない物凄く小さな穴(特殊なフィルター)がついています。
▼その後培地を80℃で6時間かけて殺菌します。殺菌が不十分ですと、あとから接種する椎茸菌がうまく成長しないのです。
▼その後無菌室にて培地に種菌を接種します。
▼その後は培養施設に移動し、培養します
▼施設内は暖房設備や、外気を自動で取り込むなど温度・湿度を機械で徹底管理しています。
▼約90日後に菌床が成熟するので、あともう少しですが菌の接種70日後の培地の変化の様子です
菌の接種前とは違い、色が白や茶色く変化していますね。
上から接種された菌糸が伸び培地に活着していっている証拠で、菌床の成熟までもう少しです。
菌床の成熟後は、発生ハウスに移動させ、椎茸発生後収穫となります!
※ちなみに、収穫後の菌床は休ませ、繰り返し発生させ収穫したあと、廃菌床となるのですが、
その数なんとシーズン30万床ほど!
あしだファームではそんな廃菌床を畑に再利用して、畑の循環に努めています。
その後の椎茸の詳しい発生作業については、従業員の方に詳しく教えていただきました!
▼※こちらの写真・文章は従業員の方からご提供いただきました。
「ハウス内の温度管理も、常に一定を保つのではなく時間帯によってわざと差をつける為に
ボイラーをまわしたり、換気したり、目指すべき温度になるまで調整します。
その温度差が刺激となり椎茸の発芽を促します。
菌床の含水率を上げたり菌床に刺激を与え発芽率を上げる為に
浸水作業というものがあります。
決められた個数の菌床を大きな桶に入れて1日水に浸けるのですが
前日に浸けられてた菌床を元の位置に戻してから、
新たに今日の分を浸けるのでこの作業は、働くスタッフも
1日の理想的な歩数をクリアできるほど良い汗をかきます。
その他にも、音楽を聴かせたり愛情をかけながら
毎日まめに地道に椎茸と向き合い創意工夫を取り入れながらお世話をします。
それに応えてくれるように椎茸は大きくて肉厚に成長してくれます。
結果が伴うと、嬉しくなりますね。
そんなあしだファームの椎茸たちがたくさんの方の食と健康に
少しでもお役に立てますように。」
このような生産現場の方の声をお聞きすると、どれだけの思いと手間を込めて作られているのかがよくわかります。
これこそがあしだファームの商品の美味しさの何よりの秘訣なんですね!
あしだファームを訪問すると、蘆田さんと従業員の方との心の距離が近く、優しいアットホームな雰囲気を感じます。
そんなあしだファームの秋の味覚の大根、赤かぶ、椎茸、
他にも人参も作られているので、ぜひご賞味ください!
投稿者:tomo