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産地が見えるブログ
スイートコーンの厳しい産地状況
低気圧の影響で10日間までの数日間、およそ2か月ぶりに北海道の各地でまとまった雨が降りました!
恵みの雨かと思いきや、作物の遅れた生育の回復は一筋縄ではいかなさそうです。
今回、局地的に強い雨が降った地域もあります。
10日は函館の特定の地域では大雨警報で避難指示がでていました。
雨に伴い気温もぐっと下がり、場所によっては日中の気温が先週より20度前後も下がる地域もありました。
11日正午では、宗谷、上川、十勝、網走、北見、紋別地方に低温注意報がでています。
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弊社社員が収穫を控えた上川郡美瑛町のスイートコーン産地状況の確認に行ってきました。
まず初めに、美瑛町のここ10日間の天気をみてみましょう。
こちらの突然の強い雨の圃場への影響はというと…
▼8/10 撮影 美瑛のスイートコーンの圃場です。播種は5/25。
8/7(土)の強い雨にあたり、一部の圃場のスイートコーンが倒伏していました。
しかしながら、茎までは折れておらず、少しずつ起き上がっていました。
作物の生命力の力強さを感じます。なんとか、この雨がこれからの肥大に役立ってくれるといいのですが…。
続いて、倒伏はまぬがれたものの…こちらはまた別の圃場です。
▼8/10 撮影 美瑛のスイートコーンの圃場 播種は5/20。
以前のブログでもお伝えしたように、暑さで葉が枯れてしまっています。
草丈も100cm程度で、例年180cmまで伸びるのと比較すると80cmも短い状況です。
これは過去に例をみない低さで、
俵も短く細い状況で収穫量は3~4割減少する見込みです。
生産者にとっては大きな打撃です。
実がどうなっているか、皮を剝いてみると…
見てわかるように、根元の方にほとんど実がありません。
こちらは受粉期に干ばつと高温の影響により、
受粉がうまくいかなかったためと思われます。
こちらの圃場に関してはほとんどこのような不稔のため、収穫を諦めるとのことでした…。
また、実がしっかりついているものでも、
←のような”えくぼ”が多い傾向です。
他、空知のスイートコーンの産地も同様で、不稔や焼けなどの被害が発生していました。
生産者の皆さん、今まで経験したことがない気象状況に大変戸惑っており、
スイートコーンに限らずこの雨がどう転ぶか、正直今すぐにはわからないのですが、
少しでもよい方向にいくように期待しています。
▼先ほど、弊社事務所でも美瑛産のスイートコーンを茹でて社員みんなで食べてみました。
例年よりも小さいながらも、味はとても甘くて美味しかったです!
とても厳しい状況ですが、産地ではできる限り良いものを出荷できるよう
頑張っていますので、よろしくお願いいたします。
投稿者:tomo