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しいたけ最盛期に向けての収穫直前、 来年に向けた学習会開催(玉ねぎ、ブロッコリー)
➖➖➖➖➖北海道産 しいたけ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
北海道千歳市のあしだファームでは年末の需要期に向けたしいたけ栽培が本格化してきました。
あしだファームでのしいたけ栽培は培地づくりから始まります。
十勝産の広葉樹のおがくずを主体として、ふすまや米ぬかなどを加えて培地を作ります。
▼ 培地のベースとなる十勝産広葉樹のおがくず
その後、殺菌工程を経て種菌を接種して培養開始となります。
▼ 培養中の菌床
植菌してから菌床が成熟して除袋するまで約80日間、徹底した温度、湿度管理を続けます。
除袋後は発生してくるしいたけの芽かき作業を行いますが、この作業は大きくて肉厚なしいたけ栽培には欠かせない作業であり、プリッとした食感となります。
植菌して83日目にしてようやく、しいたけらしい姿が確認できました。急速に肥大していく様子を早送り機能を使用して撮影してみました。
▼ しいたけが肥大する様子(植菌後83日目~87日目)
年間160tの生産量となる、あしだファームでは年末需要が高まるこれからの時期には、通常時の約2倍にあたる日量約900kgの出荷計画となっています。
▼ 生産者のあしださん
➖➖➖➖➖北海道産 玉葱➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
南空知玉葱出荷グループでは恒例となっている“農薬検討会”と“土作り講習会”が同時開催され、岩見沢、栗山、長沼地区より合計18名の玉葱生産者に集まって頂きました。
▼ 南空知玉葱出荷グループ 土作り学習会の様子
【講習会内容】
- エプロン松本 物流2024年問題
- エプロン伊藤 新規登録農薬、機能性展着剤、新品種紹介
- ロイヤルインダストリーズ社飯田支店長 温暖化対策、高糖度玉葱栽培、土壌分析による減肥
高温による”日焼け”や干ばつによる肥大不足に悩まされた一年を振り返り、生産者同士で情報交換したりと良い交流の場となっています。
シーズンが終わったばかりの様に感じますが、約2ヶ月後には早くも播種作業が始まります。
➖➖➖➖➖北海道産 ブロッコリー➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
今年、初めての試みとして北海道内ブロッコリー生産者向けの講習会も開催され、全道各地(上川地区、羊蹄地区、十勝地区)より合計18名の生産者に集まって頂きました。
▼ エプロン伊藤 【黒すす病対策】
▼ MLインパクト社 江上会長 【ブロッコリー収量アップ、品質向上に向けた実例報告】
▼ ロイヤルインダストリーズ社飯田支店長 【異常気象におけるブロッコリー栽培対策】
2023年産ブロッコリーは過去に例がないほど、高温に悩まされた年になりました。
特に黒すす病の発生や異常高温により大きく減収してしまう場面が多く、来年への対策として生産者も真剣な面持ちで参加していました。
様々なエリアより参加していただいたので、生産者同士の情報交換も積極的に行われ、とても有意義な時間となったととても好評でした。
▼ 北海道内ブロッコリー生産者
シーズンが終わったばかりですが、すでに来年の事を見据えている生産者の姿勢をみるととても頼もしく楽しみになります。
ブロッコリーの方は3月から播種作業が始まりますので、束の間の休息期間を経て、ハウス育苗から2024年産ブロッコリーがはじまります。