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今年の玉ねぎは皮が薄め/縦長系じゃがいも品種紹介 他

12月に入り雪降る日が多くなり、今降っている雪も春まで溶けない“根雪”となる地域が多くなりそうです。圃場での作業はもうありませんが、ハウス野菜や倉庫での貯蔵では温度管理が重要になります。

➖➖➖➖➖玉ねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

玉ねぎの選果場では、現在出荷中の“オホーツク222”を中心に選果作業が行われています。

品種特性としてはもともと皮が薄いのが特徴ですが、今年は産地によっては例年よりさらに色が薄く、鬼皮が少ない傾向があります。

▼今年の玉ねぎの様子 品種:オホーツク222(12/8撮影)

原因として、7~8月の高温により早期に倒伏が起こり、葉数が十分に確保できなかったことで、鬼皮の形成途中で生育が終了してしまったことが大きいと考えられます。

▼通常なら鬼皮となる鱗片が、途中で形成が止まってしまった様子 (12/8撮影)

上側の皮は色づいていても、下に向かうほど皮が薄く、めくれたような見た目になる場合があります。
しかし、可食部となるのは、この内側の鱗片で従来と変わりはありません。

もちろん食味にも影響はありませんので、安心してお召し上がり下さい。

➖➖➖➖➖南瓜➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

池田町の美濃農場では、これまで主に加工用南瓜の栽培を行ってきましたが、今年は新たな取り組みとして生食向け南瓜の栽培にも挑戦しています。
12月11日からは、冬至向け南瓜として出荷する「ほろほろ(品種)」の選果作業を開始しました。

▼南瓜の選果作業の様子(12/12撮影)

▼ほろほろ(品種)

ほろほろは近年作付けが拡大している品種で、高い貯蔵性がありながら食味が良く、冬至向け品種として人気があります。

北海道産かぼちゃ全体の生育状況としては、開花後の日照時間が多く、気温も高かったため食味は良好に仕上がっています。ただし、外観より内部の登熟が進んでいるため、収穫適期の見極めが難しく、取り遅れになってしまいがちです。
また、このような年は特に貯蔵管理が難しく、十分な注意が必要です。

➖➖➖➖➖じゃがいも➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

一見、じゃがいもはどれも似たように見えますが、品種によって果肉の色や加熱後の食感、そして形状まで様々です。丸いタイプから細長いタイプまで幅広く、それぞれにしっかり個性があります。
今回はその中でも、縦長の形が特徴的な3品種に注目してみました。

取り上げるのはホッカイコガネ・はるか・メークインの3つ。

ぱっと見は似た形の3品種ですが、半分に切って並べ断面を比べると、果肉の色や密度などの“質感の違い”がよくわかります。

▼左からホッカイコガネ・はるか・メークイン(12/10撮影)

今回は、この縦長系じゃがいも3品種の 「見た目の個性」 を中心に、その特徴を比較してご紹介します。

まずはホッカイコガネ。

▼ホッカイコガネ

「北海道(ホッカイ)」と、揚げたときに果肉がきれいな“黄金色”になる特徴から「コガネ」を合わせて名付けられた黄肉の品種です。甘みが強く、3品種の中では最も味の濃さが際立つタイプです。
しっとりしつつ水っぽさがなく、後味にもじゃがいもの香りがしっかり残ります。メークインより煮くずれしにくく、煮物やフライなど幅広い用途に向いています。

▼はるか

芽が赤く、果肉は白く、きめ細かくしっとりとした上品な食感が特徴です。
煮くずれしにくく、やや粘質で扱いやすい万能型の品種です。今の時期はやや淡泊な味わいですが、貯蔵して年明けになると甘みとコクが増してよりおいしくなります。
サラダ・煮物・蒸し料理など、幅広い調理に使いやすいじゃがいもです。


▼メークイン

3種類の中で最もなじみのある、定番のじゃがいもです。
果肉は淡い黄白色で、しっとりとした粘質、なめらかな口当たりが特徴です。甘みが出やすく、煮物に強く、長時間煮ても煮くずれしにくい性質があります。シチュー・カレー・おでん・サラダなど幅広い料理に使いやすい品種です。
一方で、揚げ物やコロッケにはあまり向かないとされています。

以上、今回は縦長系の3品種を中心に、果肉の色や食感、煮崩れのしやすさなどの特徴を比較しました。

とはいえ、同じ品種のじゃがいもでも、育成環境や地域によって味や食感、サイズに差が出るため、非常に奥深い作物といえます。
さらに今年は高温による二次成長の影響で、形やサイズのバラつきが例年より大きく出ています。

エプロンでは、産地と協力し、その年その年の状況に応じた入荷管理や選別・仕分けを行うことで、安定した出荷及び納品先での品質維持につなげるよう努めています。