松倉さんは、冬に販売される、貯蔵大根の栽培をしています。
寒い所で貯蔵された大根は、身を守るために糖分を高め、水分が外に出るのを防ぎます。
そのため、甘くて水分がたっぷりの大根になるのです。
野菜本来の美味しさを生かしたいという思いから、松倉さんは農薬の削減や環境保全型の農業に努めています。
Producing area
産地・生産者紹介
エリア | 北海道 渡島・檜山 |
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取り組み | ー |
栽培品目 | 大根 |
代表 | 松倉 史和 |
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所在地 | 北海道 函館市 |
栽培 | 雪の下貯蔵 |
松倉さんは、冬に販売される、貯蔵大根の栽培をしています。
寒い所で貯蔵された大根は、身を守るために糖分を高め、水分が外に出るのを防ぎます。
そのため、甘くて水分がたっぷりの大根になるのです。
野菜本来の美味しさを生かしたいという思いから、松倉さんは農薬の削減や環境保全型の農業に努めています。
8月下旬に種をまき、10月下旬に一旦収穫し、その後土の中で越冬した大根を、
【雪の下貯蔵大根】として出荷しています。
収穫した野菜を雪・土の下に保存することを函館の方では「いける」といいます。
そのため、こちらの越冬大根のことを、函館では『いけ大根』と呼んでいます。
この”いける”という作業が、実はとても重労働で手間のかかる作業なんです。
大根を収穫後、抜いて置いていき、大根を並べていく「床」となるスペースを作ります。
そこに貯蔵する大根をきれいに並べていきます。
土を乗せる前に、並べた大根の上にビニールを張っていきます。
ビニールを張ることで腐らせず貯蔵ができるのですが、それに至るまで、
毎年何度もビニール以外の異なる素材で試したり、
大根にビニールを被せる位置を微調整したりと幾度も試行錯誤を繰り返し、今の形となりました。
ビニールの上から土をかぶせていき、最終的には約120cmほど土を盛ります。
そしてこの上に雪が積もります。
イケるのも大変な作業ですが、厳寒期に「貯蔵大根」を雪の下から掘り出して、
冷水で真っ白ピカピカに洗い上げるのは本当に重労働です。
どんなに大変でも毎年「いけ大根」を作るのは、
「地域の貯蔵野菜の伝統を守っていきたい、なにより貯蔵して甘みが増した美味しい大根を多くの人に食べてほしい!」
という松倉さんの強い思いがあるからです。
いけ大根の「ツユがうまいんだ!」と松倉さんは語ります。
大根への愛情がないとできないことですね。
松倉さんの熱い思いがこもった「いけ大根」、ぜひ皆さまご賞味くださいね。