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雑穀主力の十勝の産地状況

さて、秋と言えば新物雑穀の季節!
小豆の日本全体の収穫量は5万1,900t(令和2年産)なのですが、その内なんと
北海道産小豆の収穫量の割合は94%と圧倒的なのです!

確かに、小豆を使ったスイーツのパッケージにはよく北海道産 小豆使用と書かれていますね。
収量の割合をみると納得です。
更に北海道の中でも十勝地方が生産量の第一位です!

十勝地方は夏と冬の寒暖差は激しく、夏は比較的高温ながら、北海道の他の地方より平均気温が2℃ほど低く冷涼で、冬は寒さが厳しいけれど降雪量が少なく、晴天日数が極めて多いのが特徴です。
このような気候は、繊細な豆には最適な生育環境だそうですよ。

更に、いんげん(金時豆含む)の日本全体の収穫量は4920t(令和2年産)で、
その内北海道の収量の割合は95%と、いんげんも北海道が圧倒的な収量ですね!

ちなみに、大豆に関しては、日本全体の収穫量は21 万8,900t(令和2年産)で、その内北海道の収穫量の割合は42%と一位は一位ですが、
他、東北や関東、北陸・九州と幅広い産地で栽培されています。
※以上の収穫量や割合は農林水産省発表データを参考にさせていただきました。

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それでは、全国の中でも、北海道の中でも、主力な十勝の雑穀の今年の産地状況をお伝えします。
まず、全体として、やはりこちらも生育期の高温・干ばつの影響を受け、どの品種も小粒傾向となり、収量が2割程度は減少する見込みです。
↓品種別にみていきます。

「小豆」▼9.4 撮影 小豆

生育自体は順調に進んでおり、例年通りの9月中旬からの収穫を予定しています。
8月上旬から中旬にまとまった降雨があったことから、倒伏している圃場も散見される状況です。
着莢数(*開花後サヤをつけること)も平年並みなものの、葉が落ちはじめ、生育的には7日程度早くなっており、登熟日数が少ないことから小粒の可能性が高いため、収量は平年並~2割減の見込みです。
※大納言小豆も小豆同様に、生育ステージは進んでおり、収穫も5日程度は早まる可能性が有ります。

「金時豆」▼9.4 撮影 金時豆

雑穀の中でもいち早く収穫される金時豆ですが、収穫は平年よりも5日~7日早い8月下旬より収穫開始しました。現状の収量予想はこちらも小粒傾向のため、2~3割減です。
高温で生育したことから生育が進み、登熟期が高温であったことから粒が大きくならなかったためです。
昨年も小粒でしたが、本年は昨年よりも更に小粒になっている状況です。
また、色づきが浅いことから品質面も懸念されています。

「大豆」▼9.4 撮影 大豆

生育は、例年よりも5日程度進んでいる状況です。さや付きは良好であるが、粒はやや小さめです。
雑穀の中でも一番遅い10月中旬収穫のため、確定的ではありませんが、現状の収量としては平年~やや減とみています。

大豆は作付面積が増えていることから、全体の数量にあまり変化はありませんが、黒豆は作付面積自体が減少傾向のため数量が落ちることが予想されます。
また、北海道に続いて主力産地の九州の佐賀・福岡の大豆も、8月の豪雨で影響を受け、深刻な減収が予想されています。

これから、雑穀類は収穫作業の本番を迎えるので、追ってご報告いたします。

投稿者:tomo