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北海道記録的な猛暑となっています

7月下旬から続いている厳しい暑さは、8月に入りさらに厳しさを増し、北海道内各地で観測史上最高気温を更新しています。

特に道東の北見市では8/23.8/24連日で最高気温が37℃を超える猛烈な暑さとなりました。

長く続いている高温の影響により北海道の夏野菜も大きなダメージを受けています。

➖➖➖➖➖とうもろこし➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

北海道夏野菜の代表とも言えるとうもろこしですが、高温による障害が発生しています。

雨竜町の川越農場では播種時期をずらして8月中旬~9月中旬まで收穫を計画しています。

最も遅い作型の播種は5月31日、当初では9月7日からの収穫予定を計画していましたが、高温が続いているため、収穫を1週間ほど早めた8月28日より開始しました。

ですが、高温と水分不足により“えくぼ”と呼ばれる子実が凹む症状が発生しています。

▼ 収穫直後のとうもろこし

“えくぼ”の発生率は約7割程になっており、発生したものは全て廃棄処分を行っています。

3日間程収穫を行いましたが、今後は症状の改善される可能性がないことから、3haの圃場の出荷を断念することとなりました。

北海道内の各地で同様に収穫の“えくぼ”の発生や収穫の早期終了が相次いでいる状況です。

本来であれば北海道産とうもろこしのピークとなるこの時期ですが、全道的なとうもろこしの流通は大きく減少しています。

➖➖➖➖➖北海道産玉ねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

▼ 北海道 玉ねぎ産地状況

高温続きで生育が早く、降雨が少ないため収穫作業は各地で例年より5日~7日程早く作業が行われています。

▼ 収穫直前の玉ねぎ圃場  地表温度   8月23日 15時  撮影 栗山町

8/23栗山町 この日の最高気温は34℃。

日中に収穫を行うと“日焼け”が発生し品質が劣化してしまうため、夕方になり気温が下がるのを待って収穫作業が開始されます。

強い日差しによって温められた地表の温度は37℃にまで上昇していました。

9月に入ってもなかなか気温が下がらず、30℃を超える予報も出ています。 天候の様子を見ながらの収穫作業は9月中旬頃まで続きそうです。