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気温上がらず雪溶け進まず

圃場に覆われていた雪が融け、少しずつ土が顔を出してくるこの時期ですが、北海道各地では依然として気温が低く、特に低い最低気温が続いているため、期待していた早い春から一転少し遅めの春となりそうです。

➖️➖️➖️➖️➖️北海道 玉ねぎ➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️

北海道玉ねぎ一大産地のオホーツク地方。中央よりやや東部に位置する美幌町では、最低気温がマイナス10℃近くまで冷え込む日が連日続いており、例年では溶けているはずの雪が圃場のあちらこちらで見ることが出来ます。

▼ 圃場に残された残雪        3/28撮影:美幌町

美幌町、仙頭さんの圃場に立ち並んでいる育苗ハウスでは順調な苗の生育が見られます。

▼ 残雪と玉ねぎ育苗ハウス          3/28撮影:美幌町

栽培しているのは極早生種の“キタ七”。2月16日に播種を行い、草丈が10cm程度まで成長しており、間もなく2葉目が展開してきます。

例年であれば4月8日頃より耕起や施肥などの作業を行い、4月17日頃から定植作業が始まりますが、今年は雪解けが遅く5日前後遅れる見通しとなっています。

▼ 育苗中の玉ねぎ苗     3/28撮影:美幌町 仙頭さん(極早生種キタ七)

雪解け後の圃場には多くの水分が含まれていますが、雪溶け後すぐには作業せず適した土壌水分になるまでじっくり我慢して、耕起や定植作業を行うことが重要と仙頭さんが話してくれました。

➖️➖️➖️➖️➖️北海道産アスパラ➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️➖️

北海道春野菜の代表と言えるグリーンアスパラガス。ハウス栽培での収獲が近づいて来ました。

この日、ハウス内では約3~5cmまで伸長したアスパラが確認出来ました。

土から出たばかりの若芽はまだ薄紫色をしていますが、光合成しながら伸長することで鮮やかな色のグリーンアスパラガスへと成長していきます。

今年は最低気温が低いため平年より5日前後遅れていますが、4月中旬~下旬には収獲ピークを迎え、5月の連休付近で露地栽培へとバトンタッチとなります。

▼ グリーンアスパラガスの若芽(ハウス栽培)        撮影:3/27

低い最低気温が続き、どの産地も遅れ気味となっていますが、3/29からは各地で気温が上昇してきます。遅れを取り戻せることを期待しています。