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佐賀産玉葱定植開始/GAP情報交流会 他

寒さが厳しくなり始め、より寒さを感じる様になってきました。各地で降雪や積雪が観測される日が多くなっており、降っては溶けてを繰り返し、やがて春まで溶けない“根雪”となっていきます。
北海道の産地ではブロッコリーを除くほぼ全ての露地野菜の収穫が終わり、来年に向けて耕起や秋施肥など様々な準備が進められています。

➖➖➖➖➖佐賀産 玉ねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

北海道産の玉ねぎはすでに蔵入れが終了しており、現在は貯蔵品から出荷されています。
そんな中、来年4月頃から出荷が始まる佐賀県産の露地栽培玉ねぎの定植作業が本日11月14日よりスタートしました。

▼佐賀県白石地区 露地栽培 玉ねぎ圃場 品種:ボルト(11/14撮影)

定植の時期は例年通りで、苗の状態も非常に良好です。

今年は北海道産の玉ねぎの収量が例年に比べ少なく、出荷も例年より早く終わりそうです。
その分、続いて出荷される府県産の玉ねぎに注目が集まっています。
さらに出荷の早い佐賀の極早生玉ねぎでは3月中旬頃からの出荷が予定されているので、今後の生育が順調に進むことを祈るばかりです。

➖➖➖➖➖北海道産 フルーツトマト➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

新十津川町の清野さん、美唄市の五十嵐さんによるフルーツトマトの収穫・出荷作業が終了しました。
現在はすでに来年の栽培に向けた準備が始まっており、その一環として両生産者ともトマト収穫後の大型ハウスで散水作業を実施しています。

▼美唄市の五十嵐さん 大型ハウス内での散水の様子(11/12撮影)

一見、作物のない収穫後の圃場に散水するのは不思議に思えるかもしれませんが、この作業には2つの重要な理由があります。

まずひとつは、土壌中の塩基などを洗い流すためです。

大型ハウスは屋根を取り外すことができないため、通常であれば自然に雨によって流れ出るはずの塩基などが土壌に残ってしまいます。そのため、散水によってこれらを洗い流し、次作に向けて土壌環境を整えます。

もう一つは、五十嵐さんならではの工夫で、土壌の乾燥を防ぎつつ健全な状態を保つためです。五十嵐さんのハウスでは、散水に加えて藁をすき込むことで、土壌の保水性と透水性を高め、さらに有機質を補うことで次作に向けた健全な土づくりを行っています。

この散水に使用する水の量は、なんと約80トン!にも及びます。

一方で、屋根を外すことできる小型ハウスでは、雪による過剰な水分吸収を防ぐため収穫後にマルチを敷設しています。

▼収穫後の土壌にマルチをかけた五十嵐さんの小型ハウス(11/12撮影)

大型ハウスと異なり、こちらでは水分の過剰な吸収を抑える方向で管理されています。
大型ハウスでの散水、小型ハウスでのマルチ掛け。
対照的な作業ですが、いずれも土壌中の水分コントロールを目的としています。

さて、今季のフルーツトマトの産地状況としては全国的な高温の影響を受け、裂果の発生が多発しました。
また、高温の影響で成長が早まり、7月に8月分の収穫が前倒しでピークを迎えたため、8〜9月の出荷量が例年の半分程度に減少。結果として、出荷終了も1〜2週間早まり、例年になく大変厳しいシーズンとなりました。

今年の経験を踏まえ、散水やマルチなどの丁寧な土壌管理を通じて、来季も安定した品質のフルーツトマトづくりに取り組んでいきます。

➖➖➖➖➖北海道産 南瓜➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

選果場では北海道産南瓜の選別業が進んでいます。

▼北海道産南瓜 品種:ダークホース 選別作業の様子(11/6撮影)

機械は南瓜を回転させながらブラッシングしていきます。磨かれて綺麗になった南瓜は、人の手で重さを測りサイズ別に箱詰めしていきます。
今回選別している南瓜の品種はダークホースです。

▼ダークホース

「ダークホース」は緻密な粉質で甘みが強く、食味が極めて良い南瓜です。その反面、収量性が高くないため、道内では年々作付けが減少しており、希少な品種となりつつあります。
先日、こちらのダークホースの糖度を計ってみたところ、なんと約【20度】!

一般的な南瓜よりもぐっと甘く、まさに“隠れた逸品”と言えます。料理に使うと、煮物やスープ、スイーツにしてもその甘さが際立ち、普段の南瓜料理がワンランクアップすること間違いなしの南瓜です。

今年の全道的な南瓜の生育状況は、高温の影響で成熟が早まったことで糖度が上がり食味は良好です。しかしその一方で、熟すのが早いため、長期保存が難しい年となっています。

➖➖➖➖➖交流会➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
11月14日(金)、ご縁があり、エプロンに ぎふ清流GAP推進センター様と岐阜県のお米の生産者の方、計5名の皆様をお迎えし、GAPの取り組みに関する情報交換会を開催しました。

▼GAP情報交換会の様子(11/14撮影)

ぎふ清流GAP推進センター様では、米・麦・大豆・トマト類などの品目を中心にぎふ清流GAP評価制度を進めており、さまざまな具体的な取り組みや現状 について詳しくお話しいただきました。

また、生産者の皆様からは、「GAPに取り組んだことで農業経営が大きく改善した」「GAPがなければ今の会社は作れなかった」といった熱い思いを伺うことができました。こうしたお話を通じて、GAPそのものがブランドや付加価値になるのではなく、農業経営を持続させるための“土台”として活用していくことが重要である と改めて感じました。

エプロンからは、JGAP担当者より団体事務局としての取り組み、今後の課題、そして展望についてお伝えしました。

一方で、双方に共通する課題として、GAPに取り組む生産者をどのように増やしていくかに加え、GAP認証を取得した商品の【流通をどのように広げていくか】という点も挙げられ、今後の取り組みに向けて重要なテーマであることが共有されました。

今回の情報交換は非常に有意義で、今後のGAP推進に向けた大きな一歩となりました。