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道内玉ねぎの播種開始やや早/九州新玉ねぎ 生育進む
1月下旬からの寒波により、かつて無いほど物流が長期的に乱れていましたが、ようやく通常運行となり落ち着きを取り戻しています。寒波、大雪の天候から一転して2/15頃からは全国的に高温となる様です。遅れ気味に生育していた一気に生育を取り戻すことに期待されます。
➖➖➖➖➖玉ねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
北海道の玉ねぎ産地では、播種作業が始まっています。
早い生産者では1月18日から作業を開始しており、全体としても例年より2~3日早いスタートとなっています。近年は4月の天候不良を見据え、定植作業を早めに進めたいという生産者の意向から、播種開始時期が徐々に前倒しとなる傾向が見られます。
▼ 岩見沢市の積雪の様子 (2/10撮影)

今年の道内は、札幌市では大雪となった一方で、空知地区の主要産地である岩見沢市では例年より積雪量が少ない状況です。そのため、融雪剤を散布できない圃場も見られますが、ビニールハウス内では播種に向けた準備が進められています。
▼岩見沢市栗沢町の生産者 坂上さんの圃場 品種:SN-3 播種日:2/3(2/10撮影)

坂上さんでも、昨年より2日早い2月3日より播種作業を開始。育苗初期は外気温が低いため、ハウス内にトンネルを設置し、発芽および初期生育に必要な温度を確保しています。今後は約2か月間育苗を行い、4月中下旬頃から定植作業が進められる予定です。
➖➖➖➖➖新玉ねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
4月頃から収穫を予定している九州 佐賀の新玉ねぎの生育状況です。

3か月前と比較すると成長の進ちょくがよくわかります。
低温および干ばつの影響により、現時点では生育はやや遅れていますが、2月10日から11日にかけて久しぶりの降雨があったことに加え、来週以降は気温の上昇が予報されているため、今後の生育回復に期待しています。
➖➖➖➖➖じゃが芋➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
今年は干ばつや高温の影響により、道内のじゃがいもは収量の低下や小玉傾向が見られています。そのような中、小清水町のキタアカリ生産者グループで生産された「キタアカリ」は、大玉傾向で、収量もほぼ平年作を維持しています。また、一般的に2月以降は貯蔵中の品質維持が難しいとされるキタアカリですが、傷みが少なく、肌目も非常に良好な状態です。
▼キタアカリ生産者グループの佐藤 巧さんのキタアカリ(2/10撮影)

生育期間中は他産地同様に高温傾向ではありましたが、夜間の最低気温は比較的低く推移しました。こうした気象条件に加え、当地域の土質条件が、生育や品質の安定につながっています。
また、一般的に2月以降は貯蔵中の品質維持が難しいとされるキタアカリですが、今年は傷みが少なく、肌目も非常に良好な状態です。
この良好な品質は、今年導入した新しいハーベスターによる打撲の軽減、収穫後に十分な風乾を行ったこと、さらに貯蔵倉庫での温度管理を徹底したことなど、収穫から貯蔵までの管理を丁寧に行った結果です。
▼加熱したほくほくとしたキタアカリ(2/10撮影)

食味についても、じゃがいも本来の風味がしっかりと感じられ、ほくほくとした食感で、味わい深い仕上がりとなっています。
じゃがいものでん粉は、日中に葉でつくられ、夜間に糖分へと変化して茎を通り地下のじゃが芋へ移動し、再びでん粉として蓄えられます。夜間に気温が下がることでこの移動が促されるため、生育期間中の気温推移が、でん粉の蓄積や食味の形成に関係しています。
➖➖➖➖➖新たな取り組み➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
生産者とエプロンによる新たな取り組みがスタートしました。
▼生産者との打ち合わせの様子(1/30撮影)

近年多発している異常気象への対応策の一つとして、生産者の圃場において環境データの収集に取り組むことにしました。
気温、湿度、日射量、CO₂、EC、土壌水分などの各種データを、複数の機器ではなく一台の測定機器で取得し、数値として継続的に記録していく計画です。これにより、これまで生産者が積み重ねてきた栽培経験に客観的なデータを加え、より再現性の高い栽培管理につなげていくことを目指します。
なかでも土壌水分については、これまで数値として測定することが難しく、生産者の勘や経験に基づいて管理されてきました。今回の取り組みでは、土壌水分データを活用することで、より適切なタイミングと灌水量の判断を行い、安定した生育管理を目指します。
今年の作付け圃場から試験的にデータ収集を開始する予定です。短期間で成果が得られるものではありませんが、継続的にデータを蓄積することで、将来的な栽培技術の向上やリスク低減につながる取り組みとして期待されています。