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道内玉ねぎ育苗中/九州新馬鈴薯は生育回復傾向/今が旬ホッカイコガネ 他
今季の道央圏は記録的な大雪に見舞われ、札幌でも積雪が平年の1.5倍を超える100cm以上に達しました。しかし、2月22日には札幌で4月並みの9.3℃を記録するなど、3月も高い気温が予想されており、一気に雪解けが進みそうです。
一般的に雪解けが早いことは春作業の早期化や地温の確保につながる喜ばしいことですが、雪の下で出番を待つ「越冬野菜」にとっては、必ずしも手放しでは喜べない状況でもあります。
急な気温上昇により、これからはハウスの温度管理にも気が抜けない日々が始まりそうです。
➖➖➖➖➖玉ねぎ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
前回のブログでは、岩見沢市における播種作業の様子をお伝えしましたが、オホーツク地方でも播種が終わった育苗箱を並べる作業が着々と進められています。
▼美幌町 瀬尾さん 育苗ハウス内に育苗箱を運ぶ様子(2/20撮影)

瀬尾さんでは育苗ハウスが7棟あり、1棟あたり1,248枚もの育苗箱を並べるため、作業場からハウス内へと育苗箱を運ぶ作業が繰り返し続きます。
▼育苗箱をハウス内に並べている様子(2/20撮影)

ハウス内に運び入れられた育苗箱は、専用の機械を使って均一に並べられていきます。
これらの作業は、例年と同時期の2月14日から20日にかけて行われました。
今後、育苗中は、温度管理と水分管理が重要となっていきます。約2か月間の育苗期間を経て、4月中下旬頃から定植作業が進められる予定です。
こうして、今年度の玉ねぎ栽培に向けた作業が本格的にスタートしました。
➖➖➖➖➖新馬鈴薯➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
九州の新馬鈴薯の生育状況です。
▼長崎県 島原地区の新馬鈴薯圃場 品種:ニシユタカ(2/25撮影)

約2週間前の写真と見比べると生育がよくわかります。
今期は低温の影響も見られましたが、それ以上に干ばつの影響が大きい中、2/10撮影時の写真では降雪の影響により葉がしなびた状態が確認されました。

しかし、2月中旬頃から適度な降雨があり、気温も上昇したことで、2/25現在では葉色が良くなり、葉もしっかりと展開しており、生育が回復している様子がはっきりと分かります。
こちらの圃場は4月初旬に収穫予定となっており、今後の順調な生育に期待しています。
➖➖➖➖➖ホッカイコガネ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
今シーズンのホッカイコガネは、貯蔵を経て甘みが増し、しっとりとなめらかな食感が際立つ“味わいのピーク”を迎えています。収穫したてとは異なる、今の時期ならではのおいしさです。
▼ホッカイコガネ(2/24撮影)

現在は出荷最盛期を迎え、選果もフル体制で行っています。
▼大牧農場の選果施業の様子(2/18)

ホッカイコガネの収穫後は大牧農場にて風乾及び貯蔵、出荷前の選果作業を行っています。
特に力を入れているのが、風乾です。大型風乾機を導入しているため、収穫後にしっかりと風を当てて乾かすことで、表面の余分な水分を飛ばし、傷みを防ぎます。また、皮が締まり、貯蔵中の品質が安定するため、長期貯蔵・熟成に適した状態になります。
その後、倉庫内で低温多湿な環境を保ちながら貯蔵・熟成させることで、でんぷんがゆっくりと糖に変わります。これは収穫したてには味わえない、貯蔵物ならではの変化です。
▼加熱したホッカイコガネ(2/24撮影)

ホッカイコガネは元々の品種特性としてメークインより煮崩れしにくく、男爵よりやや粘質な黄色い果肉で、褐色に変色しにくいため、フライドポテトや煮物にも適しています。
今年は高温・干ばつの影響により、玉サイズや形に個体差が見られる年となりましたが、収穫後の丁寧な貯蔵・熟成によって、食味の良い仕上がりとなっています。
じゃがいも本来の香りも感じられ、冬から春にかけて幅広い料理で楽しめる品種です。
出荷は4月まで続きますが、味わいが最も引き立つ今の時期は特におすすめです。
➖➖➖➖➖トマト➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
玉ねぎに続き、現在トマトの育苗も進められています。
北海道産フルーツトマトを出荷する空知高糖度トマト出荷組合(美唄市・新十津川町)では、2月9日に苗が到着し、美唄市の五十嵐さんが約1万6千本、新十津川町の清野さんが約2万6千本を育苗しています。
▼ハウス内で育苗中のフルーツトマトの苗 新十津川町 清野さん(2/18撮影)


昨年は高温の影響により裂果が多く発生し、生育が早まったことで8〜9月の出荷量は例年の半分程度に減少しました。出荷終了も1〜2週間早まり、厳しいシーズンとなりました。こうした状況を踏まえ、清野さんは今年、従来の「桃太郎ファイト」に加え、着果性がよく裂果に強いとされる府県産の「桃太郎みなみ」を一部で作付けし、栽培の様子を見ていく予定です。
育苗した苗は、3月10日前後に定植される見込みです。
➖➖➖➖➖勉強会➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
後志地区のパプリカ生産者を対象に、肥料会社の方を講師に招き、肥料や土壌についての勉強会を開催しました。▼勉強会の様子(2/18撮影)

パプリカは一般的に水耕栽培が多い作物ですが、後志地区では土耕栽培に取り組む生産者が多く、土づくりからこだわりたいという強い思いがあります。
各生産者ごとに土壌分析を行い、その分析値を基に、作物に合った適切な施肥設計を行いました。今回の勉強会で得た知識を日々の栽培に生かし、生産者一同、今年もよりよい土壌づくりに取り組みながら、こだわりのパプリカ生産をすすめていきます。