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6月に入り、農作物の成長も回復しつつあります。
4月から5月中旬まで低温が続きましたが、気温が回復し適度な雨も降ってくれたためです。
今後の生育に期待しています。

フルーツトマト

5月24日 フルーツトマトを出荷している空知高糖度トマト出荷組合の五十嵐さん、清野さんを訪問しました。
(清野さんは新十津川町にお住まいなので、美唄の五十嵐さんのところまで来ていただきました)

せっかくなので、ピンネシリ岳を背景に一枚撮影させていただきました。(左が五十嵐さん、右が清野さん)

産地状況(5/24時点)としては、こちらの五十嵐さんのハウス内に赤く色づいたトマトはほとんど見当たらない状態でした。

ハウスを奥まで歩いて探して1つ2つやっと赤いものがなっているという状態でしたので、
写真撮影用に少しでも赤いトマトを探してわざわざもいでいただきました。

本来例年ですと、もう色がのり始めいよいよ収穫という時期ですので、今年のトマトは例年に比べ一週間程度出荷スタートが遅れています。

五十嵐さんでは例年と同じ時期の3月10日から定植をスタートしましたが、5月上旬の低温(夜温が低く、5/1には0℃を切るほどの低温)を受け、生育が遅れたことが原因です。

ここまで遅れたことは初めてでしたが、トマトをみると、実のつきかたはしっかりしているため、色がのり収穫スタートしてからは順調に出荷が進みそうです。

写真撮影用の少し青っぽいトマトをいただき事務所に持ち帰り、置いておくと1~2日であっという間に色づきました。

酸味と甘みのバランスがよく大変食味の良いフルーツトマトでした。

おふたりは出荷前にひとつひとつ糖度センサーで糖度を測っているため糖度もお墨付きです。

ちなみに、空知高糖度トマト出荷組合は元々は清野さんのお父様が先にトマト栽培を始められ、続いて五十嵐さんのお父様がトマト栽培を始められたことでスタートしました。
五十嵐さんは子供のころ、お土産にいただいた清野さんのトマトを食べるのがとても楽しみだったそうです。
今ではおふたりでトマトを作られるようになりました。
息子さんの代になっても、意思を引き継ぎ日々試行錯誤を重ね「おいしい!」と感動されるトマトを作り続けています。

6月に入ると美唄の清野さんのフルーツトマトの出荷も始まりますので、ぜひお楽しみに。

アスパラ

今年のアスパラの産地状況としては、5月の低温に加え霜がおりたり、日々の激しい温度差で、生育が思うようにいかず入荷量は例年の7割程度となっています。

そんな中先週、露地アスパラの収穫は最盛期を迎えていました。

アスパラは鮮度が命。

基本的に産地で収穫されたアスパラはその日の内に選果場に出荷され、選別後それぞれの納品先に出荷されます。
入荷した原料のアスパラです。

機械でサイズごとに選別後、サイズ別に出荷されます。

露地アスパラの選別基準(あくまで目安です)
2L…約33g以上 L…約20g~33g未満 M…約13g~20g未満 S…約8g~13g未満 ※一本の長さは23cmでカット。

選別後のアスパラです。

選別中の動画はインスタに(エプロン、インスタグラムを始めました!ぜひ覗いてみてください)

アスパラはデリケートな作物です。

風の影響で折れてしまったり曲がったりすることはもちろん、収穫後も呼吸量が多く、収穫直後から熱を持たないよう冷蔵の状態で流通しないと味が変わってしまう非常にデリケートな作物です。

エプロンでは品質管理の徹底を目指しています。
入庫時はもちろん出荷前の朝に、社員ですべての品質点検を行っています。
それでも、状態によってはすぐに味が変わってしまうことのあるアスパラには、毎年社員総出で真剣に向き合っています。

今だけの旬の味わい、ぜひご堪能下さい。

玉葱

玉葱の生育状況です。

十勝地区の当社PBのキタ七の様子です。

定植4/24 葉数7枚~ 長さ25cm~ 生育が順調すぎるのが不安。

キタ七は当社がイチから作ったオリジナルの商品で、たくさんのこだわりがつまった商品です。

極早生のため7月中旬から出荷を予定しています。このまま順調に生育することを祈っています。

冒頭でもありましたが、玉葱も道内全体において現段階では順調に成育しています。
5月下旬から気温が上がってきたためです。とはいってもオホーツク方面では場所により雨が少なく所々灌水を行なっている地区もあり、
今後の天候に左右される可能性もありますので、引き続き今後の様子をみていきます。

JGAPの審査

玉葱の生育状況に続いて、5月30日(火)から6月2日(金)にかけてエプロン団体認証(たまねぎ)の更新審査を行いました。
審査農場は、栗山町・岩見沢市・美幌町で、選果場は美幌町です。
写真は岩見沢市の星野さん。

倉庫や書類の整理整頓はもちろんのこと、トラクターなどといった農業機械の洗浄もしっかり行われ驚くぐらい清潔な状態が保たれていました。
少々緊張された面持ちでしたが、受け答えされる言葉の中からJGAPで求められていることを、
特別なことではなく当たり前のこととして受け止め、安全な農作物を生産する上での意識の高さがしっかりと感じられました。

整理整頓されている棚や、使用後都度タイヤまできれいに洗浄している農業用機械の様子です。

星野さんをはじめ、皆様お疲れ様でした。これからもよろしくお願いします。

社内向け勉強会

5月25日講師の方をお招きし、玉葱栽培における土づくりや肥料について社内で勉強会を行いました。
内容を簡単にまとめますと、以下の3点になります。

●玉葱の糖度が高いということは、ミネラル・アミノ酸がしっかりある玉葱ということ。

●そういった玉葱が育つには適した土地や土壌条件(日照時間が長い、河川流域、沖積土が適している)が不可欠。
その土壌にあった施肥・追肥が大切。
※エプロンでも生産者の方にソイルバランスというミネラル肥料の使用をお願いしています。

●根切のタイミングも非常に大切(しっかり倒伏してからが望ましいが最近の玉葱は早く収穫をしたいがために根切が早すぎる。)
また、収穫後はしっかり乾燥させ、低温で貯蔵すること。

以上を踏まえ、講師の方が「野菜も人間と一緒で、じっくりゆっくり作ることが大切」だと仰っていたことが大変印象に残りました。
エプロンは特に玉葱の取り扱いをメインに行っておりますので、今回勉強させていただいたことを、今後の社員各自の業務に活かしていこうと思います。